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北國新聞/2020/8/2 2:05
http://www.hokkoku.co.jp/_syasetu/syasetu.htm?美と対話する夏 回遊ルートと合わせ満喫を

美と対話する夏/回遊ルートと合わせ満喫を

 金沢市で対照的な二つの大型美術展がにぎわっている。「培広庵(ばいこうあん)コレクション美人画の雪月花」は金沢21世紀美術館、「没後35年鴨居玲展-静止した刻(とき)」は県立美術館を舞台に幕を開け、新型コロナウイルスの影響で一時滞っていた企画展が本格的に再開した。まずは地元ファンが、多様な美と対話する濃厚な夏のひとときを満喫したい。
 金沢市中心部では、金沢城鼠(ねずみ)多(た)門・鼠多門橋の供用開始とともに、一帯の歴史文化ゾーンを巡る「加賀百万石回遊ルート」が全通した。両美術館も、長町武家屋敷跡から金沢城公園、兼六園、本多の森公園へと続くルートの拠点としてリストアップされている。
 本多の森、広坂一帯に、多彩な美術館や博物館が幾重にも並ぶ様は壮観である。藩政期から現代に至る歴史文化の粋をたどる中で、金沢にゆかりの深い作家も登場する2つの展覧会に足を運べば、当地が積み重ねてきた豊潤な美の底力を実感できるだろう。
 「美人画の雪月花」に登場する作家は上村松園(うえむらしょうえん)や鏑木清方(かぶらききよかた)といった巨匠をはじめ、湯涌に足跡を残した竹久夢二、地元出身の北野恒(つね)富(とみ)、紺谷光俊(こんたにこうしゅん)ら、明治、大正、昭和にかけての美人画壇のスターたちである。繊細な線の流れが、現代的でポップな華やぎを発散し世代を超えて楽しめる内容だ。
 「鴨居玲展」は、今の言葉で言えば「かっこ良すぎる」金沢出身の洋画家が、厳しく自己を見つめて人生を刻んだ作品群が胸を打つ。回遊ルートにある県立歴史博物館が、かつて鴨居が才能を磨いた金沢美大の前身、金沢美術工芸専門学校だったことも心に留めてたどれば、親近感も増すに違いない。
 明と暗、軽やかさと重苦しさといった対照的な印象を与える両展ではあるが、コロナ禍で美術作品のオンライン公開が注目を集める中、いずれも、本物の作品と対峙することでしか得られない確かな感動があることを教えてくれる。
 コロナの収束が見通せない中で遠出を控え、地元で価値ある夏の過ごし方を見つける雰囲気が広がっている。そうした渇望にこたえる美術王国ならではの美との対話の時を楽しみたい。


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