main menu
サイト内検索
ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

新規登録
OpenIDログイン

OpenIDを入力

mixi Yahoo! JAPAN Google BIGLOBE はてな livedoor エキサイト docomo ID

ツッCOM

切り抜き詳細

愛媛新聞/2020/6/30 8:05
https://www.ehime-np.co.jp/article/news202006300017

レジ袋有料化/「脱プラスチック」の流れ加速を

 プラスチック製レジ袋の有料配布を全国のスーパーやコンビニなどの小売店に義務付ける制度があすから始まる。世界で深刻化するプラスチックごみによる海洋などへの環境汚染を防ぐのが狙いだ。
 既に有料化や使用禁止に踏み切った国がある中、日本は周回遅れのスタートとなる。プラごみの1人当たりの排出量が米国に次いで2番目に多いという現状を直視し、国民の消費行動や企業の生産活動の「脱プラスチック」を加速していかなければならない。
 プラごみは、年間800万トンが海に流出しているとされ、ウミガメや海鳥が誤食して死ぬといった被害が報告されているほか、細かく砕かれた微細な「マイクロプラスチック」が、生物の体内に蓄積していることが問題となっている。これ以上、生態系を傷つけることは許されず対策は待ったなしだ。
 レジ袋の有料化により、大手コンビニ3社は1枚3~5円で提供を始める。ドラッグストアでも順次導入が進んでいる。
 以前からマイバッグ持参の呼び掛けでレジ袋削減に取り組んできたスーパーでは、買い物客がレジ袋の受け取りを辞退する割合が2019年度末に57%に上昇したとの調査がある。新たに加わるコンビニなどは少量の買い物が多く手軽さが求められるためハードルは高いが、有料化を機にレジ袋を使わない生活スタイルを広げたい。
 一方、外食業界では持ち帰りレジ袋の無料配布を続ける企業が多い。客の利便性を考慮し、有料化の対象外となった植物由来のバイオマス素材を配合した製品を使うとしている。ただ、国連の報告書では「生分解性」などの袋について環境負荷の軽減効果に否定的な見解が示されている。日本の例外措置が妥当かどうか、検証が必要だ。
 科学的なデータに基づき、プラ製品の代替品を選択していくことが大切となろう。紙や綿など従来製品の活用をはじめ、新技術の開発にも力を入れるべきだ。四国中央市の福助工業は、海でも土壌でも分解するレジ袋を開発した。プラごみ削減へ旗を振る国は、こうした取り組みや普及に向けた環境整備を、資金面などで一層後押ししていくことが欠かせない。
 ただ、レジ袋がプラごみに占める割合は数%とされており、有料化はあくまで入り口にすぎない。プラ製のカップや皿などを使用禁止としているフランスなどと比べると日本の遅れは顕著であり、対象を広げた規制の検討が急がれる。
 新型コロナウイルスの感染拡大もプラごみ削減に影を落としている。感染防止の観点から、テークアウトや医療系の使い捨てプラごみが急増している。だが、繰り返し使う製品でも、基本的な衛生対策をしていれば感染は防げる。環境汚染を食い止めるという長期的な視点を失わず、脱プラの流れを断たないようにしなければならない。


コメント一覧


 

 

©太陽と風と水, 2011/ info@3coco.org  本サイトについて