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信濃毎日/2020/6/2 10:05
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20200602/KT200601ETI090007000.php

米国の暴動/分断が一段とあらわに

 米中西部ミネソタ州で黒人男性が白人警官に拘束され死亡した事件をきっかけに、激しい抗議デモが全米各地に広がっている。一部が暴徒化し、デモ隊と警官隊の衝突も発生。首都ワシントンなど40都市以上で夜間外出禁止令が出る深刻さだ。
 当初、事件に遺憾を示したトランプ大統領は抗議行動の広がりを受け、背後に極左集団がいるなどと挑発的なメッセージを発信し続ける。武力鎮圧も辞さない構えで混乱に拍車を掛けている。
 事件は先月25日、同州ミネアポリスで起きた。通報で現場に来た警官が黒人男性を詐欺容疑で取り押さえた。膝で首を地面に強く押し付ける様子を撮影した動画がインターネットで拡散した。
 州捜査当局は警官を殺人容疑で逮捕したが、抗議デモが各州へ連鎖的に広がった。米メディアによると、少なくとも75以上の都市に拡大。警察車両や政府庁舎への放火と破壊、店舗の略奪も発生し、4千人以上が拘束された。
 米国で白人警官の暴行を巡って起きる抗議行動は数年おきに繰り返され、根深い人種対立をのぞかせる。今回は新型コロナの影響による雇用や経済の悪化も重なり、低所得者層の不満のはけ口として激化した可能性もある。
 新型コロナによる米国内の死者は世界最多の10万人超に達した。黒人や中南米系の割合の高さが報告されている。背景に基礎疾患を抱える人の多さ、高額医療費が払えない家計、感染リスクのある職種や住環境などが指摘される。
 デモの広がりは米社会の分断を一段と鮮明に映している。
 トランプ氏はツイッターで、暴徒化は左派組織の仕業と名指しで非難。デモ隊を「凶悪犯」と断じた上で「略奪が始まれば発砲が始まる」と書き込んだ。
 本来なら沈静化に向け指導力を発揮すべきである。11月の大統領選を優位に進めたい思惑から左派の扇動と殊更強調し、憎悪と強硬姿勢を示し続けるだけなら、衝突はさらに激化しかねない。
 米国防総省はミネアポリスへの連邦軍の派遣準備を進める。事態は緊迫の度を増している。
 西部や南部の州ではコロナ感染が依然、増加傾向だ。デモ参加者からさらに広がる懸念もある。
 デモは英ロンドン、カナダ、ドイツにも飛び火している。米国と同様に抱える人種や経済格差の問題を反映しているのではないか。コロナ禍で浮き彫りとなったこうした問題に、国際社会も正面から向き合わなくてはならない。
(6月2日)


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