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熊本日日/2020/5/29 6:05
https://kumanichi.com/column/syasetsu/1474362/

京アニ事件/動機や背景全容の解明を

 京都アニメーションの社員ら36人の命が奪われた事件から10カ月余り。京都府警は殺人や現住建造物等放火などの疑いで、青葉真司容疑者(42)を逮捕、送検した。容疑者は「間違いありません」と認めている。今後は動機などの解明が焦点となる。

 逮捕までに時間がかかったのは重度のやけどを負った容疑者の回復を待っていたためだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、さらに予定が遅れた。

 病院でリハビリに取り組んできた青葉容疑者は、会話はできるがいまも自力で起き上がれない状態だという。府警は逮捕の必要性について「容体が回復傾向にある。逃亡や罪証隠滅の恐れがある」と説明。医療態勢が整った大阪拘置所に勾留して取り調べを本格化させる。

 事件の全容解明のために容疑者の供述は不可欠だ。だが、この健康状態でも身柄を拘束しなければ供述は得られないのか。捜査当局には容体に十分注意した対応が求められる。

 逮捕容疑は昨年7月18日、京都アニメーションの3階建てスタジオの1階にガソリンをまいて放火し、36人を殺害、34人を殺害しようとした疑い。33人が重軽傷を負い、近くの路上に倒れて取り押さえられた青葉容疑者も、瀕死[ひんし]のやけどを負っていた。

 府警は昨年11月、入院中の青葉容疑者から任意で事情聴取。捜査関係者によると「京アニに恨みがあった」「ガソリンを使えば多くの人を殺害できると思った」と供述しているという。

 一方、事件直後から「小説を盗まれた」と話している。京アニの公募に、青葉容疑者と同じ名前と住所で小説の応募があったことも分かった。京アニは「類似する制作作品はない」と盗用を否定している。

 青葉容疑者は逮捕状の執行時に初めて「36人」という犠牲者数を知ったという。「小説を盗まれた」と言いながら、京アニ側に抗議や交渉も持ちかけず、いきなりこれほどの犯行に及んだのか。動機には不可解さもあり、捜査当局は刑事責任能力についても慎重に調べる方針だ。

 使用されたガソリンが現場近くのガソリンスタンドで購入されていたことから、消防庁は事件後、ガソリン販売に関する省令を改正。携行缶での販売に際しては、購入者の身元や使用目的を確認するよう規制を強化した。平成以降で最多の犠牲者を出した殺人事件に、社会は大きな衝撃を受けた。

 青葉容疑者は2012年、コンビニ強盗を起こして実刑判決を受けている。その裁判では「仕事で理不尽な扱いを受け、社会で暮らしていくことに嫌気が差した」と述べた。貧しい家庭で育ち、アルバイトなど非正規の仕事を転々としてきたという。

 容疑者は社会とどうかかわってきたのか。被害者や遺族の疑問に応えるためにも、犯行の背景を含めた事件の全容を明らかにしなければならない。


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