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下野新聞/2020/5/23 10:05
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/314765

偉大なる無名画家

 動植物を極彩色で緻密に描写した「動植綵絵(さいえ)」で知られる江戸時代の画家伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)は、20年ほど前まで世間から忘れられた存在だった。現在の空前のブームは、若冲にほれ込んだ米国の収集家や日本の研究者の努力によるところが大きい▼ほぼ同時代を生き、黒羽藩(現・大田原市)に重用された画家小泉斐(こいずみあやる)も、同じようなポテンシャルを秘めているのかもしれない。県民でさえほとんど知らない絵師を「偉大なる無名画家」と呼び、理由を解き明かす企画展を県立博物館が開いている▼若冲は動植綵絵に登場する魚に、ドイツで誕生した美しい青の顔料プルシアンブルーを用いた。国内では初の例とされるが、斐も使って、しかも当時は珍しかった油絵を制作している▼さらには、斐が実際に訪れて描いた富士山の登山図を、同時代を代表する画家谷文晁(たにぶんちょう)が模写。時の将軍徳川家斉(とくがわいえなり)がそれを見て、褒めたたえたことを示す花押が巻物の冒頭にある▼繰り返し描いた鮎(あゆ)図の一つは、福沢諭吉(ふくざわゆきち)が一時所蔵していたという。単なる地方絵師という枠にとどまらず、最先端を歩み、画壇の第一人者たちに多大な影響を与えてきたことが分かる▼今後の調査研究やプロデュースの仕方によっては、若冲のように「無名」を返上する日が来るのかも。まずは県民がその可能性を確かめてはどうだろう。

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