main menu
サイト内検索
ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

新規登録
OpenIDログイン

OpenIDを入力

mixi Yahoo! JAPAN Google BIGLOBE はてな livedoor エキサイト docomo ID

ツッCOM

切り抜き詳細

東奥日報/2020/5/23 10:05
http://www.toonippo.co.jp/articles/-/355880

世界経済再建に貢献せよ/中国全人代

 中国の全国人民代表大会(全人代=国会)第3回会議が開幕した。李克強首相は政府活動報告で、新型コロナウイルスを封じ込めた成果を誇示し、財政出動により、感染で大打撃を受けた経済の立て直しに全力を挙げる方針を明らかにした。
 昨年末、中国が初めて患者発生を公表した新型コロナの世界の感染者は500万人、死者は33万人を上回った。故意ではないにしろ、世界中に新型コロナを広げた責任は重い。中国の成長は急減速、感染再流行のリスクもあり、V字回復は極めて難しいとみられるが、地道に社会経済活動の正常化に努め、世界経済の再建に貢献するべきだ。
 毎年3月上旬から開かれる全人代はウイルス感染のため、約2カ月半延期された。約3千人の人民代表(国会議員)全員がPCR検査を受け、李首相や閣僚の記者会見もオンラインで行う異例の会議となった。李首相は新型コロナ対策における習近平国家主席の功績について「自ら指揮、手配して総力戦を展開し、決定的な成果を上げた」と絶賛。来年の共産党創建100周年を前に貧困を一掃し「小康社会(いくらかゆとりのある社会)」を全面的に完成させようと訴えた。
 だが、今年の国内総生産(GDP)の成長率目標は示さなかった。昨年の成長率は6.1%だったが、今年1~3月期は新型コロナの影響で前年同期比6.8%減に落ち込んだ。中国は3月中旬に感染封じ込めを事実上宣言し、社会経済活動の正常化に着手したが、内需の低迷や貿易の不振など後遺症はなお深刻で再流行の恐れもあり、どこまで経済を立て直せるか見通せないのだろう。
 李首相は今年の財政赤字を増やして、インフラ投資のための地方債や特別国債を発行して財政出動による景気対策を強化する方針を示した。2008年のリーマン・ショックの際、中国は巨額の財政出動を行い、内外の経済再建を後押しした。今回も前向きな役割を果たしてほしい。
 ただ、一昨年来の米中貿易摩擦が解決していない上、米国が感染対策の初動の遅れや情報隠蔽(いんぺい)を非難し、米中関係がさらに悪化したのは、大きなマイナス要因だ。世界1位、2位の経済大国である米中両国は対話を通じて和解を図り、世界経済立て直しのために協調する必要がある。
 李首相は全人代報告で「香港で国家安全を維持するための法制度を確立する」と述べた。昨年香港で起きた反中国デモを受け、コントロールを強めようとする動きで、香港の民主派は「一国二制度」の形骸化を招くと強く反発している。中国は自由と民主主義を求める香港住民の願いを踏みにじってはならない。
 新型コロナの感染拡大の中で、中国が民主化に逆行して政治的な引き締めを強めている点も看過できない。全人代会議を前に政府の責任を追及する死亡者の遺族や支援者らの声はインターネット上から削除された。
 中国の改革派学者、許章潤氏は「世界で嫌中反応が起き、国家的な信頼は失墜した」と強権体制を批判する論文をネット上で発表した。新型コロナ対応の不備への疑念は内外に根強い。中国は積極的に情報を公開し、初動の遅れや情報隠蔽を生んだ非民主的な政治体制の見直しを行うべきだ。


コメント一覧


 

 

©太陽と風と水, 2011/ info@3coco.org  本サイトについて