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北國新聞/2020/2/19 2:05
http://www.hokkoku.co.jp/_syasetu/syasetu.htm?小松空港薬物密輸 手薄な地方空港に狙いか

小松空港薬物密輸/手薄な地方空港に狙いか

 小松空港の中国・上海便で旅客手荷物から覚醒剤約1・8キロが押収された。石川県警などの合同捜査班は1月、キャリーケースに隠し持っていた野々市在住の女を覚せい剤取締法違反などの疑いで逮捕し、入手経路などを調べている。
 同空港で摘発した覚醒剤としては過去最多の量で、末端価格は1億1千万円相当に上る。国際的な犯罪組織の関与を含め、全容の解明に尽してほしい。
 密入国や密輸に関しては検査が手薄になりがちな地方の空港や港が狙われやすいとの指摘があり、各機関も手だてを講じてきた。今回の小松空港での摘発は依然として地方ルートを使う手口が絶えない密輸の実態を示すとともに、地方空港の国際化に伴うリスクの一端を浮き彫りにした。富山空港でも同様に薬物流入の阻止へ警戒を強め、水際での犯罪抑止に万全を期したい。
 国内では昨年の取り締まりで覚醒剤や大麻など不正薬物の押収量が前年の約2・2倍となる3千キロ超に及び、過去最多を記録した。今夏開催される東京五輪・パラリンピックを控え、テロ対策など監視を強化している成果の一つともいえるが、それほど薬物汚染の危機にさらされている日本の憂慮すべき現状を深刻に受け止める必要がある。
 薬物の密輸は最近、船舶同士が海上で受け渡す「瀬取り」や国際郵便を使う手法が顕著とされる。航空機の手荷物に潜ませて持ち運ぶ手口は一時やや減ったが、昨年急増した上、避妊具の中に入れて体内に隠したり、食品やアロマ製品に偽造したりするなど巧妙化している。さらに複数人が小分けにして運ぶ「ショットガン(分散)方式」が増えているという。
 薬物取引は海外の犯罪組織と日本の裏社会が結びつき、得た莫大な利益を新たな犯罪の資金にしている疑いがある。特に覚醒剤は密輸による国内流入がほとんどといわれ、水際での遮断が重要となっている。狡猾な手口で潜在化する傾向にあるが、日本の治安を脅かす犯罪の封じ込めに、関門を担う各機関は厳重な取り締まりに当たってもらいたい。


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