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宮崎日日/2020/2/14 8:05
http://www.the-miyanichi.co.jp/shasetsu/https://www.the-miyanichi.co.jp/shasetsu/_43531.html

JR吉都、日南線

◆住民力合わせ魅力高めて◆
 人口減少によって乗客者増が見込めず、大規模災害のたびに存廃が危惧されるJRローカル線だが、観光客を呼び込み鉄道維持と地域活性化を果たした先進事例に学ぶ動きが県内で広がっている。赤字を抱えるローカル線はお荷物ではなく、地方創生を支える地域の財産―。こうした新しい捉え方が苦境を切り開く鍵になりそうだ。
 小林市で開かれた「吉都線シンポジウム」で、千葉県・いすみ鉄道の再興をけん引した前社長、鳥塚亮さんが講演した。女性をターゲットにしたムーミン列車、地元食材を使ったレストラン列車など数々のアイデアで集客に成功した事例を紹介。「『乗って残そう』だけではいずれ行き詰まる。『乗って楽しい』と、乗ることそのものを目的にした観光列車を導入して週末に稼ぐ。それによって平日の地域住民の足を守るという目的も果たせた」と話した。
 2018年3月、JR九州はダイヤ改正で大幅減便に踏み切り衝撃が走った。県内のローカル線JR吉都、日南線も余儀なくされ、昨夏は吉都線が豪雨で1カ月運休する事態に。輸送密度(1キロ当たりの1日平均乗客数)で九州ワースト上位の両線は、JRの合理化路線の中、常に危機感にさらされてきた。
 今もなお、住民や貨物の移動を支える公共インフラを維持するJRや自治体の責任は明白だ。一方で、鳥塚さんの事例は、地域住民がJRや補助金への依存体質から脱する必要性も示唆している。地域が一体となって魅力を発信し、経済的自立を探る取り組みが重要になる。
 その方向性は域内の需要喚起と域外からの誘客が主流。「みやざき地域鉄道応援団」もこの2本柱を提言。両線が既に展開しているイベント列車やグルメツアーは高い集客力を誇り、ローカル線の潜在力を示している。今後は中長期的な効果につなげる戦略が必要だろう。
 ただ、域外からの観光客を図るとしても基盤になるのは、ローカル線を愛する住民のマイレール意識だと強調しておきたい。住民の気持ちは町の玄関口である駅舎の美化、沿線自治体や地域イベントとの連携の在り方に現れる。観光客はそうした住民の鉄道愛を垣間見ることで、訪れた土地への思いを深めてくれるかもしれない。
 沿線の景色や食材、住民のおもてなしがローカル線の魅力を増大させる。そこに住民力を発揮したい。本年度、住民参加型のサポーター制度が両線で始まり、吉都線では景色などの情報発信を担う鉄先案内人の養成が始まった。両線へのファンの輪を広げ、鉄道を維持することが最終目的地。遠回りのようでも地道な活動を続けたい。


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