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信濃毎日/2020/1/14 10:05
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20200114/KT200110ETI090015000.php

リニアの工事/通過地域の理解なければ

 JR東海が進めるリニア中央新幹線の工事が壁に直面している。
 最大の問題は南アルプスのトンネル掘削に伴う湧水が大井川に及ぼす影響である。水量減少に対する懸念が流域に強く、静岡県が着工を認めていない。
 理解を得る見通しは立っていない。JRが目標とする2027年の開業が厳しくなってきた。
 流域の利水団体や県はJRに不信感を抱いている。工期を優先し、対策をおろそかにしたまま工事を進めようとしている、との疑念が拭えないことが背景にある。
 対策について説明を尽くすことが工事の大前提だ。JRは丁寧に向き合わねばならない。
 流量問題は13年、JRが公表した環境影響評価の準備書で浮上した。最大で毎秒2トン減少するとの予測に対し、静岡県は全量を川に戻すよう求めている。
 大井川では戦後、ダムや水力発電所の建設が相次ぎ、下流で水枯れが発生。1980年代には「水返せ運動」が起きた。住民の水問題への関心は高い。JRは、県の要請に対し「原則として全量を戻す」と説明していた。
 昨年8月になって、工事の一定期間は湧水を大井川に戻すことができず、静岡県外に流出する可能性があると説明し直した。事実上の方針撤回と受け取った流域の利水団体などが反発を強めた。
 説明の遅れが不信感を膨らませた面もある。流出は18年から専門家が指摘していた。静岡県側からは、「当初から分かっていたはず」との声も聞かれる。
 リニアが静岡県内を通るのは長野、山梨の両県に挟まれた静岡市北部の山間部のみ。全てトンネルで、工区としては8・9キロにすぎず、駅もできない。
 静岡県側にすれば開業のメリットはほとんどなく、環境破壊の懸念があるだけである。こじれた背景にはそんな不満もあろう。
 懸念は静岡県に限らない。長野県内では、大量に出る残土の行き先がほとんど決まっていない。
 見込まれる974万立方メートルのうち、処分地が決定したのは20・5万立方メートルだけ。受け入れ地域では土砂災害の誘発や残土を運ぶ大型車の交通対策が課題となる。
 リニアは東京と大阪を67分で結ぶプロジェクトだ。名古屋まで40分で、27年の先行開業を目指す。大都市を短時間で結び、一つの「巨大都市圏」をつくるという。
 壮大な計画の一方、通過地域への対応が後回しになっていた面はないか。JRは、これまでの姿勢を見直すべきではないか。
(1月14日)


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