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北國新聞/2020/1/7 4:05
http://www.hokkoku.co.jp/_syasetu/syasetu.htm?東アジア情勢 「韓国の離反」に備えあるか

東アジア情勢/「韓国の離反」に備えあるか

 自由・民主主義が共産主義に勝利し、「歴史の終わり」とも評された東西冷戦の終結宣言から30年を経て、東アジアの安全保障環境は、冷戦構造拡大の危うさを漂わせている。
 北朝鮮の核・ミサイルの脅威がいっこうに減じないのに加え、文在寅(ムンジェイン)大統領率いる韓国との関係悪化が、日本の安定を脅かしかねない状況である。その背後には、自由・民主主義の価値を認めない中国、ロシアという権威主義国家の台頭と復活がある。
 日本海に面する北陸にとって、大陸からの脅威は切迫している。北朝鮮の弾道ミサイルが排他的経済水域(EEZ)に着水し、北朝鮮や中国、韓国の漁船の不法操業で、日本漁船が好漁場の大和堆から追い出され、水産資源が乱獲されている現状に、国民全体が危機感を持つ必要がある。
 歴史的に関係の深い隣国とは、けんかをせず安定した仲であり続けたい。が、東アジア情勢は楽観的な将来展望を許さぬ厳しさである。朝鮮半島の安保構造が、日本にとって最悪の地殻変動を起こす事態も想定した外交・防衛戦略を用意し、自由、民主や真の法治という価値を守る国の優位性を示していかなければならない。
 日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)をめぐる昨年の「騒動」は、朝鮮半島の行く末と日本の外交・安保政策の在り方を考え直す機会となった。韓国は、従来と違って安易な譲歩をしない日本の強い姿勢と米国の圧力により、GSOMIA破棄通告を事実上撤回したが、安全保障の常識から外れた対応は図らずも日韓、米韓、日米韓の同盟、準同盟関係の脆弱さを浮かび上がらせた。
 文政権は、日本による戦前の朝鮮統治とそれに協力した人たちの働きを全面否定する「親日清算」を声高に叫び、「冷戦の産物」である南北分断の解消と民族和解を悲願としている。その情念の強さは、北朝鮮主導の南北統一を受け入れる用意があるのではないかと思わせるほどである。
 韓国の政権交代は「5年ごとの革命」ともいわれ、政治方針と政策が大きく変化する。ポスト文政権では、左派から保守への揺り戻しが起こり、日米との関係を重視する政治勢力が伸長する可能性もあるが、民族の自主・自決の理念に走って米軍の駐留をよしとせず、伝統的なバランス外交に戻る可能性も考えられる。端的にいえば、韓国が日米の側から離反し、中ロ朝の方へ接近していく。そのような事態も考えておかなければならないのではないか。
 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、南北経済協力の約束を果たさないまま米朝の「調停役」のように振る舞う文大統領を批判し、直にトランプ米大統領と渡り合おうとしている。国連安全保障理事会の経済制裁で国民の生活は苦しいはずであるが、独裁体制の生き残り手段である核兵器は手放そうとしない。
 トランプ政権との交渉で、米国に届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)の廃棄や凍結に応じることはあり得ても、日本を射程に入れる中距離弾道ミサイルは死守し、「核保有国」の立場を確立してしまう恐れがある。
 中国は、日米韓のスクラムが崩れ、米軍が韓国から去るのを望んでいる。日中関係について両政府は「正常な軌道に戻った」との認識で一致し、習近平国家主席の国賓来日も予定されているが、軍事面で中国は「外洋型海軍力」の増強を止めず、日本の脅威であり続けると見なければなるまい。
 中国が昨年末、初の国産空母を就役させたのは象徴的で、将来、米軍が圧倒する西太平洋の軍事バランスが崩れ、中国優勢の時代になる可能性も念頭に置いて抑止力を高める必要があろう。


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