main menu
サイト内検索
ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

新規登録
OpenIDログイン

OpenIDを入力

mixi Yahoo! JAPAN Google BIGLOBE はてな livedoor エキサイト docomo ID

ツッCOM

切り抜き詳細

愛媛新聞/2020/1/4 8:05
https://www.ehime-np.co.jp/article/news202001040003

ゴーン被告逃亡/許せない無断出国/徹底的解明を

 映画のような逃亡劇に驚くしかない。金融商品取引法違反と会社法違反の罪で起訴された前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告が、海外渡航禁止という条件で保釈されていながら無断出国、レバノンに逃亡した。
 東京地裁は保釈条件は変更されていないとし、東京地検からの請求を受け保釈を取り消す決定をした。ゴーン被告は声明で「有罪が前提で、基本的人権が否定されている」と日本の司法制度を批判したが、無断出国を正当化する理由にはならない。当局の監視をすり抜け海外へ逃亡した行為は出入国管理の根幹を揺るがすものであり、決して許すことはできない。
 逃走や出国の手口についてさまざまな情報が出ている。関係者の証言や海外メディアの報道によると、昨年12月29日ごろ、ゴーン被告の都内の住宅でパーティーが開催され、音楽隊を呼んだ。自らは楽器箱に入ってカメラの監視をかいくぐり運び出してもらい、待機していた車で移動したという。
 綿密な計画が練られ、米警備会社が関与した可能性も浮上している。関西空港から離陸し、トルコを経由しプライベートジェット機でレバノンに入ったとの報道もある。いずれにしても状況は明確になっていない。
 東京地検は保釈条件で指定されていた住宅を捜索した。警察や出入国在留管理庁と連携し、出国の経緯を徹底解明しなければならない。このままでは著名な被告の海外逃亡を許す国として日本は国際的な信用を落としかねない。逃亡を手助けした行為は厳正に処罰するべきだ。
 出入国管理に不備があったのは確かだ。ビジネスジェットを利用するときは国土交通省など空港管理者に事前申請する必要がある。申請時に搭乗者氏名を記載する必要はないものの出国の際は民間機と同様に対面で確認を受ける。楽器の箱に隠れていたとされるが、航空機に持ち込む手荷物は通常エックス線などによる検査を受ける。なぜ見逃されたのか。法務・入管当局は検証を尽くし、改善策を講じることが欠かせない。
 日本と犯罪人引渡条約を結んでいないレバノンは、被告の引き渡しに応じる義務はない。日本は国際刑事警察機構(ICPO)に対しゴーン被告の身柄拘束をレバノンに要請するよう求めた。レバノンは引き渡さない意向を表明したという。このまま「逃げ得」を許さないよう引き渡しの働き掛けを強めたい。
 ただ、今回の逃亡を受け保釈の見直し機運が後退する事態は避けねばならない。身柄の長期拘束で自白を引き出そうとする「人質司法」は国内外で批判が強い。人権を守りながら保釈中の逃亡を防ぐ仕組みを早急に構築することが必要だ。
 4月にも始まる予定だった公判の見通しは立たない。ゴーン被告は潔白を訴えるなら法廷で堂々とするべきだった。逃亡により主張の信ぴょう性は損なわれたと言わざるを得ない。


コメント一覧


 

 

©太陽と風と水, 2011/ info@3coco.org  本サイトについて