main menu
サイト内検索
ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

新規登録
OpenIDログイン

OpenIDを入力

mixi Yahoo! JAPAN Google BIGLOBE はてな livedoor エキサイト docomo ID

ツッCOM

切り抜き詳細

愛媛新聞/2019/12/24 10:05
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201912240014

日イラン首脳会談/中東緊張緩和へ日本の仲介重要

 安倍晋三首相がイランのロウハニ大統領と会談した。イラン大統領の来日は2000年のハタミ大統領以来19年ぶりだ。
 米国とイランの対立で中東情勢が不安定化する中、首脳会談で首相は中東の緊張緩和に向け外交努力を尽くす考えを伝え、ロウハニ師は海上自衛隊の中東派遣方針に理解を示した。イランは国際社会で孤立を深めている。欧州との関係も悪化し、米国との対立は解消の兆しが見えない。米国とイランの橋渡し役を担える立場にある日本は、今後もイランと意思疎通を図っていくことが重要だ。
 会談での日本側最大の目的は海自派遣方針に対してロウハニ師の理解を得ることだった。首相は派遣は情報収集の強化が目的だと説明。イランが警戒する米主導の有志連合とは一線を画し、独自の取り組みで航行の安全確保に貢献する意向を強調した。これに対し、ロウハニ師は「日本の意図を理解しており、透明性をもって説明していることを評価する」と応じた。
 日本のイランへの配慮が奏功したといえる。海自派遣の閣議決定を当初予定していた23日から先送りしたのも、ロウハニ師が日本を離れた直後に派遣を決めたらイランを刺激すると考えたからだ。ただ、ロウハニ師は「外国部隊が中東地域に駐留することは安定につながらない」とも述べており、有志連合への警戒感は根強い。日本とイランは信頼関係を損なわないよう緊密な情報交換が欠かせない。
 しかし、イランが核合意逸脱の動きを強めているのは看過できない。イランは核合意で約束されたはずの経済的恩恵が得られていないと英仏独を非難し、国際原子力機関(IAEA)による査察受け入れの一部停止を欧州側に警告した。英仏独は国連の対イラン制裁復活につながる「紛争解決手続き」開始の可能性に言及し、核合意は崩壊寸前の危機にある。
 イランが苦境に陥っているのは確かだ。米国の制裁による物価高騰が低所得者層の暮らしを直撃している。11月にはガソリン価格引き上げをきっかけにした大規模な反政府デモが全土に広がった。ロウハニ政権の求心力低下は著しい。だが、欧州の経済支援を引き出そうと核合意逸脱をちらつかせて脅すような手法は許されない。事態打開には核合意を完全履行するしかないと認識するべきだ。
 米国もイランに対し包囲網を構築して孤立を狙う姿勢を改める必要がある。イランを追い詰めて穏健派のロウハニ師が辞任するようなことになれば、中東情勢がさらなる混乱に陥るのは必至だ。核合意から一方的に離脱したのは米国であり、混乱収拾に力を尽くす責任がある。
 イランが国際的に孤立している状況を危惧する。米国とイラン双方にパイプを持つ日本が仲介外交に努めたい。対立する両国が関係改善に向け直接対話できるよう働き掛けを強めなければならない。


コメント一覧


 

 

©太陽と風と水, 2011/ info@3coco.org  本サイトについて