main menu
サイト内検索
ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

新規登録
OpenIDログイン

OpenIDを入力

mixi Yahoo! JAPAN Google BIGLOBE はてな livedoor エキサイト docomo ID

ツッCOM

切り抜き詳細

愛媛新聞/2019/12/22 8:06
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201912220010

20年度当初予算案/膨らむ歳出/「財政規律」はどこへ

 「財政規律」はどこへ行ったのか。人口減少による税収減や経済の縮小が確実視されるにもかかわらず、歳出拡大は常態化する一方。これでは国民の将来不安は膨らむばかりだ。
 政府は2020年度予算案を閣議決定した。一般会計の総額は102兆6580億円と過去最大を更新。2年連続で100兆円の大台を超えた。
 高等教育や幼児教育・保育の無償化といった安倍政権の目玉施策推進のため社会保障費が過去最高の35兆8608億円に達した。消費税増税の影響や東京五輪・パラリンピック後に懸念される景気の減速を回避するため、公共事業関係費は6兆8571億円と高水準だった19年度並みを維持。キャッシュレス決済によるポイント還元制度といった消費の下支え策も歳出拡大につながった。
 麻生太郎財務相は「経済再生と財政健全化の両立を目指す予算だ」と胸を張るが、首肯できない。予算案は国民の痛みを強いる増税による税収を大盤振る舞いするもので、筋が違うとしか言いようがない。
 効果が疑問視される事業も散見される。目玉の一つ、マイナンバーカードを利用したポイント付与制度は、最大2万円のキャッシュレス決済利用や入金に対し、5千円分のポイントを付与するものだが、マイナンバーカードを取得し、専用サイトで申し込む必要がある。仕組みが複雑で、どこまで制度が浸透するかは未知数だ。
 6年連続で最大となった防衛費では、安全保障環境の変化に対応するため、宇宙で不審物を監視する光学望遠鏡を整備し、航空自衛隊に宇宙作戦隊を新設するというが、国民の理解は得られているのか。大した議論もされないまま防衛予算や範囲を拡大することは認められない。予算審議で必要性をしっかり詰めてもらいたい。
 借金に当たる新規国債発行額は10年連続で前年度からの減額を維持している。ただ、これは税外収入をかき集めた結果にすぎない。外国為替資金特別会計から2兆6千億円、18年度一般会計の純剰余金も繰り入れた。純剰余金を借金返済に回さず、全額を使い切るのは東日本大震災以来であり、財政健全化を取り繕うためのものだ。
 加えて、過去最高の63兆5千億円に達する税収は、専門家が首をひねるほど高い2・1%の成長率見通しに基づいており、下振れして景気が悪化すれば税収見積もりを修正せざるをえない。その場合、新規国債発行額が事後的に増える可能性さえある。
 歳出硬直化の主な要因となっている社会保障費は、「団塊の世代」が75歳以上の後期高齢者となる22年以降、さらに膨らむ見通しだ。それまでに財政の抜本的な改革を実現しなければ、財源不足に陥りかねない。予算案の「数字合わせ」にだけ費やす時間はないのだと一刻も早く気付かなければならない。


コメント一覧


 

 

©太陽と風と水, 2011/ info@3coco.org  本サイトについて