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福島民友/2019/12/18 10:05
https://www.minyu-net.com/shasetsu/shasetsu/FM20191218-443434.php

記述式問題見送り/安心できる制度に見直しを

 大学入試センター試験の後継で2020年度開始の大学入試共通テストを巡り、国語と数学の記述式問題の導入が見送られることが決まった。国は、実際の入試まで1年余りとなったこの時期まで、受験生を振り回してしまった事態を猛省しなければならない。
 記述式問題の導入は、自らの力で考えをまとめ、相手が理解できるよう根拠に基づいて論述する「思考力・判断力・表現力」を評価することが狙いだった。国語と数学1、数学1・Aで3問ずつ出題し、国語では文章、数学は数式を記入する方式を予定していた。
 採点については、通信教育大手のグループ会社が学生アルバイトを含む8千~1万人を集め、50万人分の回答を約20日間で処理する計画だった。学校関係者などからは、採点にミスやばらつきが出るのではないかという懸念や、志望校を決める上で欠かせない受験生の自己採点が難しくなるなどの問題が指摘されてきた。
 萩生田光一文部科学相は会見で「受験生の不安を払(ふっ)拭(しょく)し、安心して受験できる体制を早急に整えることは困難だと判断した」と述べたが、疑問が残る。共通テストの実施方針は17年7月に公表されており、制度を構築する時間は十分にあったはずだ。
 論理的な思考力や表現力を評価しようとした目的そのものについて、異論を唱える人は少ないだろう。しかし、多くの受験生が参加する共通テストの枠組みの中で、今後も公平公正な採点を実現する見通しが立たない場合には、記述式問題の導入や民間委託の断念を視野に入れる必要がある。
 共通テストを巡っては、既に英語民間検定試験の導入見送りが決まっている。今回、国語と数学の記述式問題も見送られたことで、現行のマークシート式の大学入試センター試験と大きく異なる二つの目玉を失い、大学入試改革そのものの意義が問われている。
 萩生田氏は、自らの下に検討会議を設け、共通テストや各大学の個別選抜での記述式問題の在り方について協議する考えを示した。ただ、課題を知りながら抜本的な対策を講じなかったこれまでの姿勢を反省することなく議論を進めていけば、同じ過ちを繰り返すことになる。検討会議には、厳しい視線での検証が求められる。
 共通テストを最初に受験するのは現在の高校2年生で、県内では約1万6850人の半数程度と見込まれる。文部科学省には、受験する生徒が自分の努力を信じ、挑戦することができる入試制度の確立を最優先に考えてもらいたい。


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