main menu
サイト内検索
ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

新規登録
OpenIDログイン

OpenIDを入力

mixi Yahoo! JAPAN Google BIGLOBE はてな livedoor エキサイト docomo ID

ツッCOM

切り抜き詳細

愛媛新聞/2019/12/10 10:06
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201912100012

臨時国会閉幕/与党の「逃げ切り」は許されない

 臨時国会が閉幕した。おごりや緩みが指摘されて久しい安倍政権下での新たな疑惑の追及に多くの時間を費やし、重要な政策の議論は深まらなかった。同じような国会の光景がまたも繰り返されたことに強い失望を禁じ得ない。
 最大の焦点となった「桜を見る会」を巡り、立憲民主党など野党4党は、疑惑は解明されていないとして会期の40日間延長を衆院議長に申し入れたが、与党は拒否した。一問一答形式の予算委員会集中審議の開催にも応じないままで、会期中に安倍晋三首相を直接ただす機会は数回にとどまった。
 これでは国民の理解を得られるはずがない。11月下旬の共同通信社の世論調査では、桜を見る会に関する首相の発言を、7割近くが「信頼できない」と答えている。与党には、閉幕して区切りをつけることで追及機運を弱めたい思惑があろうが、こうした手法での「逃げ切り」は許されない。
 野党は、与党が閉会中審査の開催に前向きな姿勢を示したことから内閣不信任決議案の提出を見送った。菅義偉官房長官は今後、定例会見を通じて理解を求めていきたい考えだが、開かれた国会の場で説明を尽くすことが欠かせない。与党は速やかに閉会中審査を開くべきだ。
 国会審議で政権の疑惑追及に時間を割かざるを得ないのは、真相解明に正面から向き合わない首相の姿勢や、不十分な答弁にも追随する与党にあるのは言うまでもない。
 桜を見る会では、首相の地元後援会関係者が大勢招かれ、公的行事の「私物化」が指摘されている。首相の事務所による参加者へのもてなしや、企業の不当な活動に利用された疑いなども次々と浮上している。首相は来年の開催中止を早々に決め、招待人数や予算の在り方について見直すとするが、私物化の問題とは切り離さねばならない。
 森友、加計学園問題と同様に政治の公平・公正が問われている事態だ。にもかかわらず、首相は具体的な答弁を避けたり一般論でかわしたりする不誠実な対応を変えていない。招待者の名簿の破棄など、公文書管理の不透明さも再び露呈し、行政の信頼性や後の検証への不安は一層強まっている。
 「国権の最高機関」である国会の機能不全は改善の兆しがみえない。今国会で承認された日米貿易協定は、政府が強調するウィンウィン(相互利益)の協定となっていたか、10月の消費税増税による国民生活への影響や経済対策の妥当性はどうかといった重要なテーマの議論が消化不良に終わったことを、深刻に受け止めねばならない。
 会期中、首相は第1次内閣と合わせた通算在職日数が、戦前の桂太郎を抜き、歴代最長となった。自民党総裁としての任期が残り2年を切る中、政治的遺産(レガシー)として、国会の立て直しを主導することが大きな責務と自覚すべきだ。


コメント一覧


 

 

©太陽と風と水, 2011/ info@3coco.org  本サイトについて