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下野新聞/2019/8/23 10:06
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/210408

勝井三雄と宇都宮美術館

 宇都宮美術館のシンボルマークは、宇都宮とミュージアムの「u」と「m」の頭文字を盛り込み「四季の風・香り・優しさのあふれる空気感」を緑と紫で表現している▼日本を代表するグラフィックデザイナー、勝井三雄(かついみつお)さんが作者である。文部科学省や国立民族学博物館、1990年に大阪で開かれた「花の万博」のシンボルマークなどを制作し、大阪万博、沖縄海洋博などの博覧会でアートディレクターを務めた▼同美術館との関わりは建設準備室時代から。CI(コーポレイト・アイデンティティー)を担当し、パンフレットや企画展の内容を紹介する美術館ニュースなどの印刷物全般についてデザインを手掛けてきた▼2年前の企画展「石の街うつのみや」では図録を担い、大谷石の写真を使った表紙は石そのものと錯覚するほどの質感があった。今年4~6月には、60年余にわたる業績を紹介する企画展「視覚の共振・勝井三雄」が同館で開かれた▼書籍やポスター、パンフレットなど初期から最新作まで膨大な作品を展示。色鮮やかな表現の数々にはとにかく圧倒され、デザインの奥深さを教えてくれた▼幅広い領域で衰えることなく第一線を駆け抜けてきたが、先日87歳で亡くなった。同館との深い関係は23年間に及び、個展ともいうべき企画展が結果的に集大成となった。

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