main menu
サイト内検索
ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

新規登録
OpenIDログイン

OpenIDを入力

mixi Yahoo! JAPAN Google BIGLOBE はてな livedoor エキサイト docomo ID

ツッCOM

切り抜き詳細

山陰中央新報/2019/8/17 12:07
http://www.sanin-chuo.co.jp/www/contents/1566007688637/index.html

天皇陛下のお言葉」/語り継ぐ大切さ伝えた

 戦後生まれの天皇陛下が初めて、政府主催の全国戦没者追悼式に臨まれた。「お言葉」で、上皇さまが平成の時代に繰り返し述べられた先の大戦に対する「深い反省」や平和への思いを引き継いでいく姿勢を示した。上皇さまのお言葉を踏襲しながら、戦争を知らない世代として、語り継ぐことの大切さを国民に改めて伝えたといえよう。
 陛下は幼い頃から、戦時中に疎開した経験を持つ上皇さまご夫妻の話を聞いて育った。被爆地の広島や長崎、地上戦で焦土と化した沖縄で犠牲者を悼み、折に触れ、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に悲惨な歴史が正しく伝えられていくことの大切さに言及してきた。
 戦死した軍人・軍属ら約230万人と、空襲や広島、長崎の原爆投下などで亡くなった約80万人を追悼した式には約5千人の遺族が参列した。ただ配偶者は数えるほどになり、兄弟姉妹も多くが80代を超えている。社会全体でも戦争を経験していない70歳未満が8割を占め、各地で戦争の記憶をとどめるため模索が続いている。
 陛下はこれから時間をかけて、自らの考えをお言葉に織り込んでいくことになるだろう。在位中、慰霊や平和に心を砕いた上皇さまの歩みを陛下がどのように受け継いでいくことになるのか、見守っていきたい。
 上皇さまは11歳で敗戦を迎え、東京で見た一面焼け野原の光景が平和希求の原点になったといわれている。在位中に戦後50年、60年、70年の節目が訪れ、上皇后美智子さまと共に被爆地や国内外の激戦地への「慰霊の旅」を重ねた。戦後60年の2005年に米自治領サイパン、戦後70年の15年にはパラオ、翌16年にもフィリピンに赴いた。
 そうした中、戦没者追悼式で上皇さまは昭和天皇のお言葉を継承しながら「戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い」というくだりを加え、15年には「さきの大戦に対する深い反省」を盛り込んだ。深い反省は、平成最後のお言葉に至るまで続いた。
 また上皇さまは皇太子時代に「日本人として忘れてはならない四つの日」として6月23日の沖縄慰霊の日、8月6日の広島原爆の日と9日の長崎原爆の日、15日の終戦の日を挙げ、幼い頃から陛下は、それぞれの日に上皇さまご夫妻とともに黙とうをささげてきた。16年には、ご夫妻の慰霊に触れ「そのお心を私たち次の世代がしっかり受け継いでいかなければならない」と述べた。
 今回のお言葉は平成最後のそれとほぼ同じ内容だったが、上皇さまが「深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い」と述べた部分の出だしが「深い反省の上に立って」と変わった。これを「先人の営みの上に自分たちならではのやり方で、平和を築いていこうというメッセージ」ととらえた専門家もいる。
 代替わりから3カ月余り。令和の皇室は順調な滑り出しを見せている。皇后さまは初の単独公務をこなされるなど回復ぶりが見て取れる。当初懸念された「天皇、上皇の併存による二重権威」の問題も生じていない。しかし皇族減少で公務の担い手不足が深刻さを増しており、女性宮家創設などを巡る議論を加速させる必要があろう。


コメント一覧


 

 

©太陽と風と水, 2011/ info@3coco.org  本サイトについて