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切り抜き詳細

下野新聞/2019/8/12 12:05
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/206589

睡眠ビジネス

 睡眠不足が借金のように積み重なり心身に悪影響を及ぼす「睡眠負債」という言葉がある。自治医大で行った疫学研究では、睡眠時間が短いと死亡リスクが高まるとの結果が出ている▼夏本番となり寝苦しい夜が続く。快適な睡眠を取るにはどうしたらいいのか、誰しも気になるところだ。都内のベンチャー企業ニューロスペースは、センサーなどを活用して個人の睡眠状況を可視化し、睡眠改善プログラムの提供などを手掛けている▼社長の小林孝徳(こばやしたかのり)さん(32)は芳賀町出身。新潟大卒業後、IT企業に就職し、2年後の2013年に睡眠関連ビジネスの会社を立ち上げた。きっかけは、学生時代からの深刻な自身の睡眠障害である▼対処法としては薬や枕などの寝具に頼る時代が長く続いた。「ならば自分で解決しよう」と起業した着眼点が面白い。創業当時は見向きもされなかったが、牛丼の吉野家との契約が大きなステップとなった▼規則的な生活が難しい従業員にアンケートを実施。企業特有の課題を分析して、良質な睡眠を促す生活習慣などを研修会で紹介し、改善効果も検証する仕組みを提供した▼効果が知られたことで利用は広がり、全日本空輸やJR東日本など導入企業は今では70社に上る。従業員の睡眠改善にお金をかける、新たな企業文化を創出したと言っていい。

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