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陸奥新報/2019/8/1 12:06
http://www.mutusinpou.co.jp/index.php?cat=2&縄文遺跡群「世界に魅力発信を」

縄文遺跡群「世界に魅力発信を」

 国の文化審議会は30日、本県など4道県が申請した「北海道・北東北の縄文遺跡群」を2021年の世界遺産登録を目指す国連教育科学文化機関(ユネスコ)への推薦候補に選んだ。国内で競合する自然遺産候補はなく、今後は閣議了解を経て、政府が来年2月1日までにユネスコに推薦書を提出する見通しだ。来夏から秋にはユネスコ世界遺産委員会の諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)の現地調査などが行われる予定で、いよいよ縄文遺跡群の魅力や普遍的価値を、世界に向けて発信する段階に入った。
 縄文遺跡で世界文化遺産を目指すという県の方針が示されたのが2005年、世界遺産暫定リストに記載されたのが09年で、それから約10年が経過。まだ道半ばとはいえ、6度の推薦見送りを経て、ようやく手にした成果だ。関係者には今回の決定を喜びつつ、次のハードルに向けて準備を万端にしてもらいたい。
 「北海道・北東北の縄文遺跡群」は国特別史跡の三内丸山遺跡(青森市)や環状列石を主体とする大森勝山遺跡(弘前市)など17遺跡で構成。縄文時代は農耕以前に、1万年以上という長きにわたって狩猟・採集を基盤とした定住生活が続いており、17遺跡は、自然と人間が長年平和に共生していたこと、高度で複雑な精神文化があったことを示す物証として、普遍的な価値を持つとされている。
 ただ遺跡群はどちらかといえば地味な存在だ。国内では初めてだという地下にある遺産。6本柱建物がそびえ立つ三内丸山遺跡は別だが、埋め戻されて地上には何もない遺跡もあり、雄大な自然の風景や寺社や城などの建築物などとは違って、一見しただけではそのすごさ、価値が分かりにくい。だからこそ近年は「普遍的価値の説明を分かりやすく」という課題が出され、関係者が苦心してきた。
 今後、世界にその価値を説明するとなれば、今まで以上に明快さ、分かりやすさが求められるだろう。これまで浸透してきた「北海道・北東北の縄文遺跡群」という名称も変更を検討するとされている。過去にはイコモスの現地調査後、推薦の取り下げや内容の見直しを行った前例もあり、まだまだ油断はできない。
 ただ長く時間を掛けた分、得たものも多かったと思う。何よりも重要なのは縄文遺跡を地域の宝と考え、次世代に引き継ごうと活動するボランティアらが育ったことだろう。最初は「世界遺産」と聞いても半信半疑の人が多かったはず。それが何度も挫折を繰り返す中で支え手が増え、官民一体となった活動へと発展してきた。関係者の縄文に掛ける思いは初期よりずっと強くなっていると思う。
 世界に価値を認めてもらうには、地元のわれわれが価値を理解し、誇りに思っていることが大前提。関係者の熱意で、縄文をめぐる活動が一層盛り上がり、大きなうねりとなることを期待したい。


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