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東奥日報/2019/7/23 10:05
http://www.toonippo.co.jp/articles/-/223263

宇宙でも人類共存めざせ/アポロ月面着陸50年

 「小さな一歩だが人類にとっては偉大な躍進だ」。日本時間1969年7月21日午前11時56分20秒、米国の宇宙船アポロ11号のニール・アームストロング船長(2012年死去)は月面を踏み、地球に第一声を送った。
 就任4カ月のケネディ米大統領が、1960年代中に人間を月に送ると宣言してから9年目の快挙。アポロ計画は計6回の有人着陸を成し遂げる。最後となった72年のアポロ17号の後、月面に立った人はいない。
 計画の出だしは悲劇に見舞われた。67年1月、米フロリダ州ケネディ宇宙センターの発射台で秒読みのテスト中、ロケット先端に装着されたアポロ1号に火災が発生。宇宙飛行士3人が亡くなる。純酸素で満たされた船内に火花が散ったことが原因だった。
 すぐに態勢を立て直し、同年11月には史上最大のロケット、サターン5をデビューさせ、無人のアポロ4号の打ち上げに成功する。有人での地球や月の周回飛行を重ね、11号で目標を達成した。着陸船イーグルから月面の「静かの海」という平原に降りた2人は約2時間半にわたり、岩石を採取したり、地震計を設置したりした。
 採取した岩石は22キロ。17号までで計382キロを地球に持ち帰り、その分析から、月は地球と同じくらい古く創生期に表面がマグマの大洋に覆われたこと、その後に大量の隕石(いんせき)が落下し再び溶けたマグマが噴出したことなど、月の歴史が明らかになってきた。
 岩石の一部は密封容器に保管され、未来に分析が託された。その1キロ余りの試料を新たな技術で分析する計画が米ニューメキシコ大の研究者によって進められている。
 科学の成果に加え、アポロ計画はさまざまな技術を大きく進歩させた。一つはコンピューターのソフトウエア。開発を担ったのは数学研究から転身したマーガレット・ハミルトンさん(82)だ。
 コンピューターが動作不良に陥ったらプログラムを全て終了し、最重要プログラムだけを再起動する。ハミルトンさんが工夫したこの仕掛けが、11号の月面着陸を支えた。
 アポロ計画には冷戦状態にあった旧ソ連との科学技術競争という側面がある。一方で、両国を結びつける契機にもなったことが知られている。
 米航空宇宙局(NASA)に所属した歴史学者が英科学誌ネイチャーに寄せた文章によると、ケネディ氏は月面着陸を目指すと表明した翌月、旧ソ連最高指導者フルシチョフ氏との初会談で共同事業化を提案。関係が悪化する中、宇宙は主権争いの場ではない、人類代表として科学者を送り込もうと呼び掛け続けた。
 63年11月にケネディ氏が暗殺され、実現しなかったものの、協力関係の構築は進み、75年のアポロ、ソユーズ両宇宙船のドッキング、冷戦後の国際宇宙ステーション建設へと実を結んでいく。
 だが、こうした努力を台無しにしかねない動きが強まっている。ロシアや中国の兵器開発に対抗し米国やフランスは宇宙軍や宇宙司令部の創設を表明、日本も宇宙領域専門部隊をつくる方針だ。
 戦争を起こさないために、他の国とつながりあって生きる。宇宙は人類の共存を支える重要な場だ-。アポロ計画以降の歴史が伝えるそんな知恵を、私たちは忘れてはならない。


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