main menu
サイト内検索
ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

新規登録
OpenIDログイン

OpenIDを入力

mixi Yahoo! JAPAN Google BIGLOBE はてな livedoor エキサイト docomo ID

ツッCOM

切り抜き詳細

岩手日報/2019/7/20 10:05
https://www.iwate-np.co.jp/article/2019/7/20/60262

子育て・教育支援

 「幼児教育・保育が無償化されるのはありがたいが、保育所を申し込んでも落ちてばかり。これで子育て支援と言えるのか」。乳幼児2人を育てる女性は、ため息をつく。夫の転勤に伴い自身は仕事をやめたが、「保活」もままならない状況が続く。
 年金や消費税増税など、暮らしに関わる安心が大きな争点となる今回の参院選で、各党は女性活躍や子育て支援を一様にアピールする。待機児童解消の一環として保育士の待遇改善、あるいは大学無償化や給付型奨学金拡充などによる教育費負担の軽減-。いずれも聞こえがいい。
 10月には幼保無償化がスタートする。認可園に入れず、やむなく利用する世帯に配慮し、国の基準を満たさない認可外施設なども補助対象となり得る。このため受け皿となる「量」ばかりでなく、安全を担保する「質」の確保が大きく問われている。
 そして、子どもの成長につれて教育費の家計負担は増していく。かねてより、日本の教育の公費負担の少なさは指摘されている。経済協力開発機構(OECD)のデータを比較しても先進諸国で最低レベル。家庭に大きく依存している教育費であり、公的支援は欠かせない視点だろう。
 とりわけ、子どもの7人に1人が貧困状態にある。教育機会の不平等が、世代を超えた格差の連鎖につながりかねない。自己責任と捉え、声を上げるのをためらう空気もある。困難を抱える世帯に寄り添う仕組みに、政治が果たす役割は大きい。
 老後資金2千万円問題で、年金制度に対する不安があらわになった。しかし、子育て世代の多くが今、目の前のことに精いっぱいではないか。ワンオペ育児、仕事と家庭との両立など女性に偏りがちな現状もある。
 参院選公示後、女性現職候補の応援演説に立った男性衆院議員は「一番大きな功績は子どもをつくったことだ」と言った。子どもを産むことを良しとする政治家の発言が繰り返されるたび、多くの女性が白ける。そして女性活躍の掛け声も、決して肯定的に捉えるムードばかりではない。
 安心して産み育てられる環境とは。女性1人が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は2018年が1・42。3年連続で減少し、世界で最も低い水準だ。少子化に歯止めが掛からない。
 一方、負担感が強調されがちだが、子どもの成長を通して得られる喜びは大きい。未来を育成する問題意識を持ち、家庭内にとどめていた希望も不安も、まるごと受け止められる社会が望まれよう。
 投開票日はあす。示されたその約束に、実効性はあるのか。見極める契機にしたい。


コメント一覧


 

 

©太陽と風と水, 2011/ info@3coco.org  本サイトについて