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高知新聞/2019/5/15 10:05
http://www.kochinews.co.jp/article/276707/

園児死亡事故/歩行者優先の対策徹底を

 子どもたちの未来が奪われる悲劇を繰り返さないために、あらゆる手だてを考えたい。
 大津市の交差点で痛ましい交通死亡事故が起きた。右折しようとした乗用車と対向車線の軽乗用車が衝突。軽乗用車が保育園児らの列に突っ込み2歳児2人が死亡、1人が重体になり、13人が重軽傷を負った。
 園児らは散歩中で、歩道で信号待ちをしていた。3人の保育士は列の先頭と中央、後方で見守れる態勢をとり、車道から離れて歩くなど安全確保に細心の注意を払っていた。
 国内では、登校中の小学生らを巻き込む死亡事故がたびたび起き、その都度、社会問題化してきた。
 2012年には京都府亀岡市で集団登校中の児童らに車が突っ込み、10人が死傷した。文部科学省はこの事故を受け、全国の通学路を対象に緊急点検を実施。計7万4千カ所余りの危険箇所を確認し、9割以上で対策が講じられている。
 県内でも道路端を緑色に塗ってドライバーに注意を促す「グリーンベルト」や、児童が安全に信号待ちができる待避所の設置が進んだ。
 一方、幼稚園や保育園の園外活動の経路は対象になっていなかった。今回、全国の保育所では散歩ルートの安全確認や見直しの動きが広がっている。行政が関与した安全点検の強化も必要になりはしないか。
 大津市の事故は、右折車の前方不注意が原因とみられる。とはいえ、右折時に車同士が衝突する事故自体は珍しいケースではない。その事故が落ち度のない歩行者を巻き添えにして、多くの死傷者を出したことにも重い課題がある。
 17年の交通安全白書によると、国内の交通事故死者に占める歩行者の割合は37%台だった。自転車に乗っていた人を合わせると5割を超える。米国やフランスは合わせて2割以下だった。
 諸外国と比べ交通弱者が犠牲になる割合が突出して高いのは、市街地と幹線道路が近接する交通環境や、歩行者の安全よりも車が走りやすい道づくりが原因という指摘がある。
 警察庁は今回の事故を受け、関係機関と通学、通園路のガードレール整備などを進める考えを示している。交通弱者の保護を最優先にした対策をなお急ぐ必要がある。
 むろん、ハード整備には限界もある。事故を防ぐのは、最終的にはドライバーの心掛けになろう。
 日本自動車連盟(JAF)が昨年行った全国調査では、歩行者が渡ろうとしている信号機のない横断歩道で、一時停止した車はわずか8・6%。高知県は4・2%にすぎなかった。歩行者優先という当然の義務を忘れてはいないだろうか。 
 園児にとって散歩など園外に出る活動は、健康的で五感も鍛えられ、健全な成長に欠かせないプログラムといわれる。散歩を自粛する空気が広がるようならば残念だ。 
 幼い命、交通弱者の命をどう守っていくか。行政や、ドライバーこそが意識を高めていきたい。


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