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沖縄タイムス/2019/4/30 10:05
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/415064

天皇陛下きょう退位/沖縄の苦難に寄り添う

 天皇陛下が30日、退位する。在位期間30年余り。戦争の負の遺産に向き合い、皇后陛下とともに慰霊の旅を続け、災害で家や家族を失った被災者を見舞い、励まし続けた。
 旅を通して各地の「市井の人々」と接し、「象徴」とは何かを模索し続けた30年でもあった。
 初めて沖縄を訪れたのは皇太子時代の1975年7月である。海洋博の開会式に出席するためだった。
 昭和天皇は戦後、一度も沖縄を訪れていない。皇太子の初訪問で戦争責任を問う声が広がり、県全体が異様な空気に包まれていた。
 屋良朝苗知事は「今日のこの日、願わくば無事に使命を果たさせ給え」と、当日の心境を日記に記している。
 ひめゆりの塔に到着して数分後、壕内に隠れていた2人の活動家がはい上がり、皇太子夫妻に、火炎瓶を投げつけた。警備の盲点をついた衝撃的な行動だった。
 この日の夜、皇太子は県民に向けて異例のメッセージを発表した。
 「払われた多くの尊い犠牲は、一時の行為や言葉によってあがなえるものではなく、人々が長い年月をかけてこれを記憶し(中略)、この地に心を寄せ続けていくことをおいて考えられません」
 陛下は皇太子時代に5回、天皇に即位してから6回、これまでに計11回、沖縄を訪問している。沖縄の文化にも深い関心を示してきた。
 行動の持続と考え方の一貫性、沖縄に向きあってきた真摯(しんし)な姿勢は疑う余地がない。
     沖縄タイムス社と琉球放送が27、28の両日、実施した県民意識調査によると、天皇の印象について「好感が持てる」と答えたのは87・7%に達した。
 沖縄の人々のわだかまりが溶けつつあるともいえる。
 両陛下の「国民に寄り添う姿勢」は、沖縄においても好感を持って受け入れられている。
 被災地を訪ね、ひざをついて被災者を励ます姿は、悲しみや憂いを共有する思いがにじみ出ていて、忘れがたい印象を残した。
 「好感が持てる」と答えた人が9割近くもいたということは、こうした行動の全体が評価されているとみるべきだろう。
 依然として戦後が清算されず、民意に反して辺野古埋め立てが進み、基地被害が絶えないからこそ、沖縄にとって、寄り添う姿勢が身にしみる-という側面もあるのではないか。
     米国の歴史家で日本の近現代史に詳しいジョン・ダワー氏は「戦争は世界を破壊する」「戦争は半永久的に社会を変え、制度を変える」「戦争は生き残った者たちの意識を深く、長く変える」と指摘している。
 沖縄戦の際、学徒隊として動員された女性の中には、両陛下のひたむきな姿勢を評価する人が少なくない。だが、そのことをもって「沖縄の戦後は終わった」と判断するのは早計だ。
 状況の悪化を肌で感じていることと、天皇評価の好転とは、別の問題である。


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