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信濃毎日/2019/4/16 10:05
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190416/KT190415ETI090010000.php

プール核燃料/リスクの大きさ改めて

 東京電力が、廃炉作業中の福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールから、燃料の搬出を始めた。
 メルトダウン(炉心溶融)を起こした1〜3号機では初の搬出である。当初計画では2014年末の予定だったが、放射線量が高い環境下で搬出準備中のトラブルが相次ぎ、開始が4年以上遅れていた。
 30〜40年かかるとされる廃炉の最大の難関は、原子炉格納容器内に残ったデブリ(溶融核燃料)の回収だ。プールからの燃料搬出はその前段階に当たり、今後の作業の安全を確保する一歩となる。細心の注意を払い、確実に作業を進めなければならない。
 核燃料は、原子炉で燃やした後も熱と強い放射線を出し続けるため、原子炉建屋内に設けたプールで冷やしながら保管している。11年の事故では、電源が喪失して冷却機能を失えばすぐに危機的状況に至る現実を見せつけた。
 原発という施設が、原子炉に限らず使用済み核燃料という大きなリスクを抱えている事実を、この機会に再認識しておきたい。
 安倍晋三首相は第1原発と周辺を視察し、「復興が進む福島の姿を世界に発信したい」と述べている。「復興五輪」のPRに前のめりになるより、原発が置かれた現実を直視すべきではないか。
 搬出はメルトダウンを免れた4号機で14年に終えたが、1〜3号機は未使用を含め大量に残る。3号機の準備では輸送容器をつるすクレーンなど装置の不具合が相次いだ。1、2号機はプール周辺の調査をしている段階で、23年度めどの開始を目指している。
 搬出した燃料は構内の別のプールで保管を続けるが、最終的にどこに持って行くかも未定だ。
 全国の原発では、プールの容量が逼迫(ひっぱく)している。既に全体の7割以上が埋まっているのに行き場が決まらずたまり続けている。
 国は、使用済み核燃料を全て再処理して繰り返し使う核燃料サイクル政策を維持する方針だ。だが、政策の中心である高速増殖原型炉もんじゅはトラブル続きで廃炉となった。再処理しても、使う当ては限られている。
 プールでの保管が厳しさを増す中、原発を抱える大手電力は、自然循環の空気で冷やす「乾式貯蔵」を検討している。水や電気が不要で安全性が高いとされる。行き場のない核燃料は当面どこかに保管しなくてはならない。
 政策を転換し、核燃料の安全管理と廃棄物としての処分に道筋を付ける必要がある。
(4月16日)


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