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岩手日報/2019/4/16 10:05
https://www.iwate-np.co.jp/article/2019/4/16/52657

乳児用液体ミルク

 母乳の代わりになる国産の乳児用液体ミルクが販売された。調乳の必要がないため父親らの育児参加も促しやすい。長期保存が可能となり、一部自治体では災害用に備蓄する動きも始まっている。
 厚生労働省が昨年8月、乳児の発育に不可欠な栄養分を満たすよう製造、販売の規格基準を定めた。消費者庁では「乳児用」などと表示して販売許可する仕組みを整え、商品化が可能になった。
 メーカーによるが、常温で半年から1年程度保存でき、ほ乳瓶に移し替えて与えるだけ。粉の量や湯温を計る必要がある粉ミルクでは、慣れないと調乳に手間取る場合がある。祖父母らに預ける時、あるいは1人でこなす「ワンオペ育児」でも役立つだろう。
 液体ミルクは世界中で使われており、利用度合いは国によってまちまちだ。粉と比べて消費割合が高いフィンランドだが、母乳育児を基本としてサポートする取り組みも活発という。
 栄養素がバランスよく含まれる母乳が最良であることには違いない。ただ、人によっては分泌が安定するまでに時間が掛かることも。ミルクを使うことで結果的に、母体の仕組みで出にくくなる可能性もある。専門家からは、母乳育児への適切な支援こそ重要という声も聞かれる。
 しかし「母乳神話」の重圧で、ミルクを与えることに後ろめたさやストレスを感じる母親が少なくないのも現実だ。また、月齢が低いうちは昼夜を問わない頻回授乳で、へとへとにもなっている。
 液体ミルクを先月発売した江崎グリコ(大阪)が子育て中の父母に聞いた調査では、外出や災害、体調不良のときなどに活用したいとの声が上がった。
 東日本大震災でライフラインが途絶えた時、調乳や、ほ乳瓶消毒が難しくなり、不安を覚えた親もいる。国内ではその後の熊本地震、北海道での地震の際にも支援物資として海外から液体ミルクが届けられたが、なじみが薄く、十分に活用されなかった。
 国産の発売にあたって早速、備蓄を決めた自治体もある。粉ミルクより短い保存期間や割高な価格が課題となりそうだが、災害弱者となる乳児や親が困らないよう備蓄を求めたい。
 期限が迫ったものは検診などで配って在庫を入れ替えるローリングストック法を取れば、慣れるという点でも有効ではないだろうか。
 長い子育てで授乳はいっときのこと。とはいえ、子どもの健やかな成長に関わるとあれば手は抜けない。育児が孤立しがちな今だから、負担軽減は安心感にもつながる。選択肢の一つとして、普及に向けた取り組みを期待したい。


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