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桐生タイムス/2019/4/2 16:05
http://kiryutimes.co.jp/editorial/15624/

元号を考える機会

 新しい元号が「令和」に決まった。日本に現存する最古の歌集「万葉集」にある歌の序文から引用した二文字で、「令」には「めでたい」、「和」には「やわらぐ」の意が込められているのだと、安倍首相は会見で説明した。そんな時代を期待したい。
 新元号についてどんな印象を抱いたのかと、さっそく取材先で聞いてみた。「令は命令の令。少し怖いイメージ」「律令の令は決まり事のこと。堅い感じ」「ら行の響きが新鮮で、かっこいいのでは」「すっきりとしたきれいな言葉」などなど、文字の印象だけでも人それぞれに異なり、会話は盛り上がった。
 今回は、明治以降の憲政史上初めてとなる天皇退位に伴う改元であり、30年前に経験した崩御に伴う平成の改元のときとは趣がだいぶ異なる。改元は5月1日。その1カ月前の新元号決定だけに、慌ただしさは感じない。元号決定にかかわる一連の手続きをみても、粛々と執り行われたといった印象だ。
 新元号についてあれこれと自由に語り合うことができる雰囲気は決して悪いものではない。
 1日付の本紙でも触れられていたように、かつては天皇の代替わりに加え、吉兆、天災、騒乱といった理由から改められたこともあり、人心一新の手段であったはずの元号だが、明治以降は一世一元となった。
 国民主権を原則とし、天皇の地位は国民の総意に基づくと憲法で規定した戦後民主主義のもとでは、元号もまた国民の手によって決めるという、そんな建て付けがふさわしいはずだ。
 今回の「元号に関する懇談会」には、ノーベル医学生理学賞を受賞した京都大学教授の山中伸弥さんや直木賞作家の林真理子さんら各方面の識者も加わり、提案された新元号案について意見を述べたのだという。決定のプロセスを国民に開こうとする政府の姿勢は理解できる。
 ただ、そこまでするならば、令和のほかにどんな候補が挙がり、どういった経緯で決定されたのか、国民に対してつまびらかにしてもいいのではないか。議事録を残し、説明を施すことは、次回の改元に向き合う後世の人たちのためでもあるはず。
 元号は誰のものか、何のためにあるのかと、考えるにはちょうどいい機会だ。それはそのまま象徴天皇の意味や、国民主権のあり方を見つめることにも直結するはず。改元まであと1カ月。じっくりと考えてみたい。


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