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桐生タイムス/2019/3/29 16:05
http://kiryutimes.co.jp/editorial/15616/

未来の価値観を若者に学ぶ

 わたらせ渓谷鐵道は29日で開業30周年になる。厳しい経営状況は続いているが、国鉄足尾線時代から慣れ親しんできたあの走りを、後世にもしっかり残していくのがいまを生きる人の役割でもある。そのためには、沿線自治体の支援を受けながらも地域の足として残っていくことの意義をさまざまな自助努力でもって高めていってほしい。
 大切なことは意義の中身をどんどん詰めて、現実とすり合わせていく過程を、利用者に逐一発信して、まずはそんな取り組みが行われていることをしっかり理解してもらうことである。
 23日の本紙では、低速小型電動バス「マユ」の運行実験の様子が特集されていた。まちとまちをつなぐのがわ鐵なら、地域と地域をマユがつなぎ、いずれは高齢社会の頼れる足として有機的に結びつきを深めていってほしいと願うが、それを必要とする未来の価値観を若者の姿に学んでいけるといいと思う。
 東京からやってきたという若い男女とマユで乗り合わせ、話をして、わかったことがある。  彼らは運行実験のことを事前に知っていたわけではなく、桐生駅で降り、たまたま見かけたマユにスッと乗り込んできた。
 佐野市のアウトレットに来たという。ついでにJR両毛線の沿線を訪ね、足利と桐生で降りたそうだ。車は持たず、遠出は常に公共交通機関を使う。
 とても新鮮だったのはひじょうに自然体だったこと、そして楽しそうだったことである。そんな彼らを見習って、東京への行きも帰りも在来線を乗り継いで行ってみた。時間はかかったが、目的は果たせたし適度な運動にもなった。そして思ったのだ。別に特急と比較する必要はない。私たちに求められるのは、そのどちらも楽しめる柔軟性ではないのかと。
 気軽にマユに乗り込める若者に高齢者が学ぶのはたいへんなことである。そこは提供する側が高齢者に向けて雰囲気づくりを工夫していく必要があろう。未来予測は難しい。けれどもこの長寿社会の中、健康で楽しくありたいという思いはだれもが抱き、そのためには日常の過ごし方こそ大事だと、実は若い世代ほど鋭敏に気づいている。
 そんな世代の行動が価値観の主流をなしていく30年後の世の中で、生活にしぜんとなじむ公共交通機関のあり方を模索していく試みとその頑張りを、大いに応援していきたいと思う。


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