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福島民報/2019/3/8 10:05
http://www.minpo.jp/news/detail/2019030860946

郡山の食材活用/地産地消のこだわり

 郡山市の食に関する地産地消の取り組みが、地域の魅力を高める。全国有数の産地の鯉[こい]、栽培方法を究めた野菜、コメなどの優れた食材だけではない。生産者と手を組んだ事業者、調理人、市民有志が工夫した料理や加工品を生み、多様な普及策を講じて価値を上げる。いまだに消えない東京電力福島第一原発事故による風評の払[ふっ]拭[しょく]にも成果を期待する。
 郡山では、これまでも農林水産業や食品製造業、飲食業などの団体が消費拡大や活性化を図る、さまざまな活動を続けて来た。交通の便が良く人が集まりやすいため「食の街」としての印象が広まっている。それだけに風評に対し危機感が募り、官民一体となって対策に乗り出した。
 「鯉に恋する郡山プロジェクト」はその一つだ。明治時代の安積開拓の副産物として盛んになった鯉の養殖だが、近年は地元で消費量が低迷した。原発事故の影響で需要はさらに減り、生産量も半減した。鯉食文化の復活に向け、四年前から市と関係する事業者らが取り組んでいる。
 伝統的な料理だけでなく、飲食店やホテルなどで和・洋・中華の多彩な料理に使われている。家庭で味わえるよう甘露煮や洗いをスーパーなどで購入できる態勢も整えた。鯉の生産量は回復し、料理の提供・販売店は取り組み前の三店から九十一店に増えた。優れた栄養食材として学校給食の献立に入れ、次世代に郷土の味を伝えている。
 付加価値の高い農産物を作り、消費者に浸透させる活動も大切だ。郡山ならではの厳選したブランド野菜を出荷する団体がある。「御[ご]前[ぜん]人[にん]参[じん]」やキャベツの「冬[ふゆ]甘[かん]菜[な]」、トウモロコシの「とうみぎ丸」など個性的な名を付け、購買意欲をかきたてる。市街地で催される直売市で食べ方や調理法を教えたり、居酒屋やレストランの料理に使ってもらったりしている。
 原発事故による本県への風評被害は徐々に収まっているものの、食品や観光などは利用者に「他で代用できれば選ばない」という意識がある。時間の経過とともに被災地への関心が薄れるのも心配だ。ならば「食べたい」「行きたい」と思わせる努力は今まで以上に必要になる。
 郡山に限らず、県内各地の食品や料理を地元の人々が味わい、自信を持って薦めてほしい。関係者が他の地域の食材を活用したり、業態の枠を超えて連動したりするのも選択肢の一つだ。知識や技術、経験を幅広く取り入れ、代え難い新たな魅力を増やせるよう望む。(浅倉哲也)

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