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山陽新聞/2019/2/27 8:05
http://www.sanyonews.jp/article/874917/1/?rct=shasetsu

天皇在位30年/貫かれた「国民とともに」

 天皇陛下の退位まで2カ月に迫ってきた。代替わりの準備が着々と進められている。
 先日、東京・国立劇場では天皇在位30年を祝う記念式典が行われた。席上、陛下が述べられたお言葉は、平和を願う強い思いと国民への感謝を込めた印象的な内容だった。
 現行憲法下で初めて即位した陛下にとって平成は、憲法にうたわれた象徴天皇のあるべき姿を模索し、追い求め続けた日々と言えよう。
 式典でこの30年間を振り返って、まず言及されたのが「平和」だった。「国民の平和を希求する強い意志に支えられ、近現代において初めて戦争を経験せぬ時代を持った」とする。
 陛下は戦争の時代に幼少期を過ごし、11歳で敗戦を迎えた。数多くの犠牲者や荒廃した国土に心を痛められただけに今、「平和な日本」の天皇として職務を終えようとしていることへの安堵(あんど)なのだろう。支えてきた国民への謝意も示した。
 平和への強い願いを物語るのが、天皇、皇后両陛下の慰霊の姿勢である。戦後60年にはサイパン、同70年にはパラオといった激戦地も訪れ、敵味方なく戦争犠牲者の霊を慰めて平和を祈った。両陛下は、終戦の日と広島、長崎への原爆投下の日、沖縄慰霊の日を「忘れてはならない四つの日」としてきた。
 中でも沖縄には強い思い入れがあると言う。初めて訪れた皇太子時代の1975年には、ひめゆりの塔で火炎瓶を投げられる事件があった。しかし、陛下は異例の談話を発表。沖縄の苦難の歴史や戦争の傷痕に触れ、沖縄に心を寄せ続けていく大切さを説いた。それを実践するように、沖縄訪問は11回に及ぶ。
 陛下は、平成を「予想せぬ困難に直面した時代」とも評した。大規模地震や大津波、集中豪雨といった自然災害に多く見舞われたことなどを指したものである。
 その都度、両陛下は高齢や体調の不安を押して被災地に駆けつけた。西日本豪雨では岡山、広島県などにも訪れた。避難所でひざまずき、被災者の声を聞きながら優しく励まされる姿や心からの思いやりが、人々を勇気づけた。
 激動の昭和の時代に皇太子として貴重な体験を重ねた陛下は、皇后さまの支えも受けて象徴天皇と新たな皇室づくりの具現化に挑んできた。根底に流れるのは「国民とともにある」との姿勢だ。
 皇位を継承する皇太子さまらに対しても、陛下は「私を継いでいく人たちに、先立つこの時代の象徴像を補い続けてほしい」と後を託された。皇太子さまも誕生日の会見などで、陛下の意思をしっかり受け継いでいく決意を語られている。
 30年にわたり「全身全霊」でお務めを果たされてきた両陛下に感謝し、次の時代に向け、安定的な皇位継承の実現など残された課題に適切に対処していきたい。


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