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福島民報/2019/2/11 10:05
http://www.minpo.jp/news/detail/2019021160191

神話と歴史/国の成り立ちを考える

 県内の小学校で使われる国語の教科書の一つに、日本神話を題材にした「いなばの白うさぎ」や「やまたのおろち」が取り上げられている。
 古事記と日本書紀は併せて「記紀[きき]」と呼ばれ、神話や古代の歴史を伝える。そこに描かれた国生みや国譲り、天孫降臨などの記述には、さまざまな読み方や解釈がある。
 二月十一日は国民の祝日の「建国記念の日」と定められている。今年一年間には皇位継承に伴う儀式や行事、改元が予定される。国の成り立ちに幅広い角度から思いを巡らしたり、学問的な研究を深めたりする機会といえよう。
 明治政府は二月十一日を紀元節と定め、祝日とした。初代天皇と伝わる神武[じんむ]天皇が即位したと記す日を、太陽暦に換算したといわれる。西暦一九四〇(昭和十五)年は神武天皇の即位の年を元年とする皇紀二六〇〇年に当たるとされ、祝賀行事が行われた。
 記紀の記述や考え方は明治以降の政治、教育、軍事、宗教、道徳などの国家政策と関わった。そのいきさつを省みながら神話と史実の境目や、つながりを解き明かす実証的な研究を重ねる必要がある。
 紀元節は戦後、廃止されたが、国民の祝日に関する法律(祝日法)と政令で、二月十一日は「建国記念の日」と定められた。条文には「建国をしのび、国を愛する心を養う」と書かれている。制定前から賛否両論が続き、それぞれの立場の式典や集会が県内外で毎年、催される。
 建国にまつわる日のよりどころは国によって異なる。植民地支配からの解放や独立、革命による政治体制の交代などが多いといわれる。その由来を学校で教え、各国の特色に理解を深めてほしい。
 二千年ほど前の中国の歴史書は日本列島の国や人々を、倭[わ]国や倭人とつづった。古墳の出土品からは、大和政権のトップは大王(おおきみ、だいおう)と呼ばれたことがうかがえる。日本という国号、天皇の称号が用いられるようになった時期は七世紀後半ごろとする説のほか、いくつかの説が議論されている。
 八世紀に古事記と日本書紀がまとめられてから約千三百年がたつ。内容に重なり合う部分はあるが、出雲系神話の取り扱い方などには多くの違いがある。記紀の研究そのものに加えて、現在の沖縄諸島や北海道を含む日本列島の各地、世界各地の神話や伝承と比べる営みが大切だ。
 文献の読み解きと併せて、遺跡や古墳、民俗、祭事、信仰などの研究分野との協力を一層、盛んにする努力も求められよう。 (安田信二)

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