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岩手日報/2019/2/10 12:05
https://www.iwate-np.co.jp/article/2019/2/10/46261

食品ロス削減

 もったいないと言いつつ、減らない食べ残し。冷蔵庫を開ければ、食材が奥へ、下へと詰め込まれる。
 まだ食べられるのに無駄に捨ててしまう「食品ロス」は国内で年間600万トン以上といわれ、家庭からのロスが半分近くを占める。最近では節分の恵方巻きが問題化。農林水産省が今年初めて、需要に見合った販売をスーパーやコンビニの業界団体に要請したことでも注目を集めた。
 予約受け付けや当日の売れ行きを見ながらの製造、食べきれるサイズを用意したりと販売側の努力もあった。しかし、売れ残ってしまえば処分されるのは例年通り。損失は10億円以上との推計もある。
 飽食の時代を象徴するかのような出来事はまだある。クリスマスにはケーキ、土用の丑(うし)の日ともなれば希少なニホンウナギの蒲焼きが店先に並ぶ。特定の時期に何かを、大量に消費・廃棄する日本は、資源保護の観点からも国際的に批判を浴びている。
 政府が重視する国連のSDGs(持続可能な開発目標)では、1人当たりの食品廃棄を2030年までに半減することを掲げる。行政や事業者、消費者それぞれに責任ある行動が求められている。
 食品流通業界には、賞味期限まで間があって食べられる商品が一定の期日を過ぎると返品や廃棄処分の対象になってしまう商慣習がある。見直しも検討されるが、食の安心・安全に対する消費者の厳しい意識が難しくしているとの指摘もある。
 肉や卵、牛乳など生鮮品に表示される消費期限と違い、賞味期限はおいしく食べられる目安だ。家庭内で適切な状態で保存されていたなら、すぐに捨てずに匂いをかぐなど確かめることも大事。買いすぎを防ぎ、食べきれる量を作るのも削減に通じる。
 環境省のホームページでは小学生向け啓発冊子をダウンロードできる。自宅の冷蔵庫を確認し、地球環境への影響を考える内容。子どもの学びを通し、家庭などで取り組むきっかけにもなるだろう。
 外食産業からの食品ロスも全体の約2割に上る。歓送迎会のシーズン。宴会料理を味わう際には乾杯後の30分間と、お開き前の10分間は自席で食べる「3010運動」に取り組みたい。
 食べ物を有効に生かす活動としてフードドライブも広がっている。印字ミスで販売できなかったり、家庭で余っていたりする食品を、地域の福祉団体やフードバンクなどに提供し、生活困窮者や福祉施設に届ける仕組みだ。
 近江商人の精神を伝える、売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし。食品ロス削減は、さらに「未来よし」にもつながると認識したい。


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