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福島民報/2019/1/31 10:05
http://www.minpo.jp/news/detail/2019013159818

農業の可能性/若者の熱量を生かす

 若手農業者の熱量の大きさに圧倒された。福島市で今月開かれた東北・北海道地区JA青年大会で、各道県代表が工夫を凝らした取り組みを発表した。農業の可能性を切り開くのは若手の発想力と行動力であり、経験に富んだ先輩の洞察と支援が夢の実現に重要な役割を果たすことを示した。農業者の力を世代を超えて結び付けるJA活動の意義は輝きを失っていない。
 個人の考えを発表する青年の主張と、集団の実践例を紹介する青年組織活動実績の二部門に分かれた。どの発表も家族や地域への愛情にあふれていた。次世代の子どもに農業の楽しさをどう伝えるか、休みを取るにはどうすればよいか、障害のある人と共に農作業をする農福連携の模索など、農業現場が抱える課題に真っ向から挑もうとする内容ばかりだった。
 中でも、青年組織活動実績発表で最優秀賞に選ばれた北海道代表、JAたいせつ青年部のスケールの大きな事業展開が印象深かった。
 道中央部の二JA合併により誕生した同青年部は、部員融和を目的に二〇〇六(平成十八)年から毎年、田んぼアートを実践している。色の異なる多種類の苗を植えて絵を描いてきた。六十五アールの面積で部員自らが測量して制作する。花火を打ち上げる催しを成功させ、益金を利用して台湾視察にも出掛けた。今では訪日外国人が観光バスを仕立てて見に来るという。
 成功の裏には同JAの理解と支援があった。花火打ち上げに突き進む部員に資金確保や安全対策などの課題を指摘し、解決を促した。益金活用に際しては「若いうちにいろいろ学ぶとよい」と海外視察の背中を押す。苦労を味わい、社会の仕組みを知る先輩が若手を支えたからこそ田んぼアートは大きく成長した。
 福島県の農業振興にも示唆を与える。従事者の高齢化と人材不足はどの地域でも共通の悩みだが、意欲に燃えた若手後継者はいる。新規就農者が増えているのも心強い。一方で栽培技術の習熟、販路開拓、生活が安定するまでの経営資金確保などの壁にぶつかる人がいるのも事実だ。個人で解決するのは難しい。
 JAは生産から生活支援まで多種多様なサービスを提供できる。組織改革や作物の国際競争など農業を巡る環境は厳しさがあるものの、農村・農家経営に豊富な知見と人材を有する頼りがいのある存在だ。農業は地域に根差した産業であり、地域づくりや人づくりにつながる。「相互扶助」。JAの基本精神は今こそ求められる。(鞍田炎)

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