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切り抜き詳細

下野新聞/2019/1/11 10:05
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/120377

アテンダント通信

 東武ワールドスクウェアがある日光市の鬼怒川温泉大原は、鬼怒川の段丘にある集落の中でもことさら原野が広がっていたことに地名の由来があるという。この地に約100年前、完成からわずか1年足らずで操業中止に追い込まれた大規模製錬所があった▼こんな記事が、東武鬼怒川線のSL大樹(たいじゅ)で無料配布される「SLアテンダント通信」の最新号にある。時は、第1次世界大戦が終結した1918(大正7)年。それまで特需景気で高騰を続けていた金や銅の価格が、大暴落したことなどが原因だと解説している▼同通信は大樹乗客へのサービスの一環として、日光市観光協会の女性職員らで結成した接客担当の観光アテンダントが取材や編集を手掛ける。沿線周辺の歴史や名所を紹介する企画「アテンダント散歩」が人気で、あす12日には節目となる10号が発行される▼記事はもとより見出しやイラストまで、スタッフは可能な限り手書きにこだわる。瞬時に情報を全世界に発信できるSNS全盛の時代に、制作には1カ月以上を要するという▼「手書きには活字にはない温かみがある。通信を目当てに乗車するリピーターもいるようです」。同協会の堀口祐平(ほりぐちゆうへい)さんは手応えを口にする▼日光観光の新たな魅力の掘り起こしに、アテンダント流のおもてなしが確かに一役買っている。

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