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桐生タイムス/2018/12/25 16:06
http://kiryutimes.co.jp/editorial/15401/

今上天皇の言葉を思う

 終わりのときが明確に示された途端、そこに向けた足取りがこれまでとは違った特別な意味を持つように感じられる。来年の春という平成の終わりを意識しながら迎えた天皇誕生日に、天皇陛下の語った言葉は、こちらの心に響くものであった。
 例えば、平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵していますといった言葉には、戦後を引き継いだ天皇としての実感がある。
 1989年、昭和天皇の逝去後、今上天皇は即位をする際に国民の幸福を願いつつ、日本国憲法を順守し、日本国および日本国民統合の象徴として務めを果たすと、そんな言葉を述べていた。日本国憲法の第1条「天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、その地位は主権の存する日本国民の総意に基づく」を受けたものだ。
 象徴とは何なのか。国民の総意にかなうような象徴となるためには、いったい何をすればいいのか。先の大戦で多くの犠牲者を生んだ沖縄をはじめ太平洋の激戦地に赴いては慰霊を重ねたこと、また、繰り返し見舞われた自然災害の被災地を訪れ、被災住民に言葉を掛け続けたことは、国民に支えられた象徴への模索のかたちに違いない。
 近代国家を目指して国を開いた明治以降、国家どうしの戦争は繰り返された。それが勝ち戦であれ負け戦であれ、多くの犠牲が払われてきたことは間違いない。明治、大正、昭和と、いずれの時代にも戦争が影を落とし、国民の生活にはどこか不安や悲しみがつきまとった。
 内平らかに外なるという元号が示す通り、平成の時代は少なくとも、日本はどこの国とも戦争をせず、平和を維持することができた。平和憲法という日本国憲法の骨格部分を崩すことなく、実践することができた。
 会見では、世界各地で暮らす日系人が各国の助けを受けながら社会の一員として活躍していることにも触れ、翻って、日本に来て仕事をする海外からの労働者を、私たちも温かく迎えることができるようにと、そんなメッセージまで発信している。
 憲法にもあるように、象徴天皇とは国民の総意に基づく存在である。生前退位をめぐる投げかけしかり、考え、行動する天皇の姿を見つめながら、象徴天皇とは何なのかと、考えなければならないのはむしろ私たち国民の側なのだと、平成最後の年の瀬に改めて思った。


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