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デーリー東北/2018/12/6 0:05
http://www.daily-tohoku.co.jp/jihyo/jihyo.html?ゲノム編集双子/倫理逸脱、厳格な規制を(12月6日)

ゲノム編集双子/倫理逸脱、厳格な規制を

 中国の研究者がゲノム編集の技術を使って双子を誕生させたと発表した。人の受精卵をこの技術で操作したことに加え、医学的なデータを開示していないために批判が集中している。事実だとすれば生命倫理を大きく逸脱した行為だ。批判は当然だが、一研究者への批判に終わらせず、法律や指針による厳格な規制が必須であることを確認し、ゲノム編集を正しく理解する契機にすべきだ。
 ゲノム編集は、生物の遺伝子の狙った部分だけを改変できる。リボ核酸(RNA)と特殊な酵素の複合体を使う新手法が2012年に考案されて一気に普及した。農産物の品種改良のほか、遺伝子疾患をはじめ多くの病気治療への応用が期待されている。中国・南方科技大の副教授は、エイズ感染者の父親から子どもへの感染を防ぐための遺伝子改変だったと、国際会議で説明している。会議では世界の研究者から質問が相次いだが、多くの疑問や疑念は解消されていない。
 中国では指針で受精卵の遺伝子改変を禁止しており、指針を破ってまで強行した研究者の真意も不可解だ。中国の関係機関は詳しい事実関係を明らかにしてほしい。だが、「一研究者の非常識な逸脱行為」と断罪するだけでは済まない。こうした行為は今後も起こる可能性がある。
 ゲノム編集の安全性については、狙った遺伝子部分とは異なる部分を改変してしまう恐れがあるなど、技術的課題も残されている。まだ「発展途上」なのだ。
 この技術を受精卵に応用すれば、親の好みに合った「デザイナーベビー」の実現も理論的には可能で、影響は次世代に受け継がれる。受精卵への応用に厳しい規制が求められるのはこのためだ。ゲノム編集の新手法を考案した米国の女性研究者は昨年4月に来日した際「(新手法は)さまざまな可能性があるが同時に予期せぬ脅威ももたらし得る」と指摘している。
 日本では、文部科学省と厚生労働省の専門家会議が9月下旬に「受精卵への応用は基礎研究に限る」との指針案に合意している。海外では既に法律や指針などで規制している国が増えている中で一歩前進だ。
 ただし、基礎研究といっても、実際には生殖医療応用を目指している場合が多い。より拘束力が強い法律による規制の是非も検討すべきだろう。
 医学に限らず科学研究は、成果だけではなく「負の側面」も世界中で共有される。安全性や倫理上の問題については、国際的な情報交換と協調が必要だ。


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