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桐生タイムス/2018/11/27 16:06
http://kiryutimes.co.jp/editorial/15331/

暮らしの中で海を考える

 買い物をする際、気になるのが過剰包装。個々の商品をパックに詰め、あるいはビニールの袋に入れ、さらにそれらをレジ袋に入れてと、幾重にも包装する生活習慣に浸っている。これを見直したいといつも思う。
 今年、大きさ数ミリ以下というマイクロプラスチックによる海洋の汚染が話題となった。
 プラスチック製品が廃棄されると、一部は海にまで流れ着き、波や光などの作用によって細かく砕かれる。微細な破片は魚や貝といった海洋生物の体内に取り込まれ、やがては食物連鎖によって人間を含む陸上の生物にも蓄積されるというのだ。
 広大な海に漂う微細なごみのことなど、普段は意識しないのだが、いったん意識化されると、景色は違って見えてくる。
 先月オーストリアのウィーンで開かれた欧州消化器病週間の会議で、日本人を含む8カ国8人の被験者全員の便から、マイクロプラスチックが検出されたとの報道があった。それがどんな経緯で私たちの体内に取り込まれるのか、からだにどのような負担や影響を与えるのか、まだ明確には分かっていない。
 それでも人間のつくり出した物質が生態系に影響を与え、ひいては自分たちの体内にも蓄積され始めているのだという認識は、従来の考え方を改め、新たな行動を促す引き金となる。
 石油由来の合成樹脂であるプラスチックがやっかいなのは、微生物によって分解されないところ。だからこそ、生産した人間が最後までしっかりと面倒をみなければならないはずだ。
 環境省は先月、「プラスチック・スマート」キャンペーンをスタートさせた。分解されない海洋プラスチックごみは海に蓄積され、その量は2050年までに魚の総重量を上回るだろうと、警鐘を鳴らしている。
 海のない桐生みどり地域だが、渡良瀬川も桐生川も、その流れはいずれ太平洋に注ぐ。上流側の行動が下流側を豊かにもするし苦しめもするということは、古今東西の理でもある。
 身の回りのごみを拾ったり、マイバッグを活用したり、分別収集を徹底したり。そうした小さな取り組みの継続が、あの海の自然を守り、私たちの次の世代が暮らしやすい環境を保全することにもつながる。
 政治経済が自国優先、自分優先の思考に陥りがちな時代だからこそ、普遍性のある大きな視点で物事をとらえてみたい。


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