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岩手日報/2018/11/9 10:05
https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/11/9/28162

ねじれ米議会/「憎悪」の政治を憂える

 大統領の暴走に、世論が歯止めをかけたようにも見える。だが、むしろ国内の亀裂は一層深まるのではないか。そんな不安を抱く。
 米中間選挙は、トランプ大統領にとっては「引き分け」の形になった。下院は8年ぶりに野党の民主党に多数派を奪われたが、上院は共和党が過半数を保った。
 上下院の「ねじれ」によって野党が勢いづき、政権運営は難しくなるだろう。ただ、ねじれ自体は米議会で珍しいことではない。
 改めて浮かび上がるのは、トランプ氏支持の強さと固さではなかったか。選挙戦終盤に大統領が応援に入った州は、上院と知事選で共和が議席を守り抜いた。
 過激な言動で反発を招くトランプ氏だが、常に40%の支持率を保ち続ける。2年前に大統領に押し上げた保守層と白人労働者、キリスト教福音派の支持は動かない。
 民主党優位の情勢で、終盤に共和が巻き返したのは、中米から米国に向かう移民集団の存在もある。演説でトランプ氏は彼らを「犯罪者集団」と呼び、「壁を造れ」と不安をあおった。
 それだけではない。2年前に大統領の座を争ったクリントン氏を「牢屋(ろうや)に入れろ」と叫び、聴衆も唱和する。口汚い言葉で相手をののしる選挙がまた繰り返された。
 対立する者には敵意をむき出しにし、敵味方の分断線を引く。トランプ氏の常とう手段だが、憂うべきは「憎悪」の政治をねじれ議会の場で繰り返すことだ。
 今選挙では民主党で女性が旋風を起こし、性的少数者(LGBT)ら多様な人材が政治に加わることが救いとなった。しかしトランプ氏が彼らを尊重し、協調していくことは望み薄だろう。
 むしろ2年後の大統領選に向けて、一段と自らの固い支持層に訴えることが予想される。法案が通らないのは野党のせいだとして、対立をあおっていくに違いない。
 民主党は大統領のロシア疑惑を追及し、弾劾の動きを加速させるとみられる。米政治が混迷に陥り、社会の分断が抜き差しならなくなる可能性は否定できない。
 内政が混乱すれば、為政者が「外」に国民の目を向けさせるのは自然な流れだ。日本に対しては、通商で要求を強めてくる公算が大きい。
 年明けには日米の新しい貿易交渉が控える。日本は安全保障や対北朝鮮で米国との連携が欠かせないだけに、難しい対応を迫られよう。
 だが、トランプ政権が安保と通商を絡めて取引を迫るのは無理難題と言える。大幅な農産品の市場開放や、国の手足を縛られる「為替条項」などは毅然(きぜん)と押し返すべきだ。


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