main menu
サイト内検索
ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

新規登録
OpenIDログイン

OpenIDを入力

mixi Yahoo! JAPAN Google BIGLOBE はてな livedoor エキサイト docomo ID

ツッCOM

切り抜き詳細

桐生タイムス/2018/11/6 16:05
http://kiryutimes.co.jp/editorial/15281/

安全こそ真骨頂の実践を

 ブレーキなど安全性能に関する出荷前検査に不正があったとして、スバルは今年1月9日から10月26日までに製造されたすべての国内向け乗用車約10万台についてリコール(回収・無償修理)を届け出ると発表した。
 先月11日に届け出たリコールの対象をさらに拡大する形だ。国土交通省の立ち入り検査により、社内から新たな証言が出てきた。それが今回のリコール拡大につながったのだという。
 同社は今月1日にも、エンジンの不具合でインプレッサなど複数車種の大規模リコールを発表したばかり。昨年10月に発覚した無資格従業員による出荷前検査に始まり燃費・排ガスデータの改ざんなど、この一年、不正の発覚が相次いでいる。
 身近な自動車メーカーで、子どもの頃から親しんできたブランド。粘りのあるエンジンや、走りの安定性には信頼を寄せている。それだけに、こうしたニュースに触れるたびに残念な思いが深まる。ものづくりの基本姿勢を徹底的に見つめ直し、再起してほしいと切に願う。
 問われているのは、人の生命を第一に考えているのかという企業の倫理観に他ならない。
 免振・制震用オイルダンパーのデータを改ざんした油圧機器メーカーのKYBや、30品目にも上るデータ改ざんを公表した化学材料メーカーの日立化成など、この数カ月を振り返っても製造業における不正のニュースは数多い。実績を積み上げ、顧客の信頼を勝ち得てきたものづくりの企業ばかりである。
 年々厳しさを増す国内外の安全基準や環境基準をクリアするために、企業は新技術の開発とともに検査員を育て、手間と時間をかけなければならない。納期もあるし、設計上は安全性も確保されているはずだから完成品もたぶん大丈夫。従来の自社基準を満たしているから問題ないと、そんな思惑ではないか。
 以前、群馬大学工学部を卒業したスバルの社員が「乗る人の安心と楽しさを両立させる車をつくりたい。安全こそスバルの真骨頂」と話していたのを覚えている。中島飛行機時代から連綿と続く技術評価基準が、今のスバルを支えているのだと、力強い前向きな言葉だった。
 自動車産業は大変革時代を迎え、新技術にばかり目が向くが、ものづくりの根幹はやはり安全第一という思想に他ならない。確かな技術があるだけに猛省して立ち直ってほしい。


コメント一覧


 

 

©太陽と風と水, 2011/ info@3coco.org  本サイトについて