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桐生タイムス/2018/10/16 16:06
http://kiryutimes.co.jp/editorial/15233/

時代に合った仕組みへ

 朝晩だけでなく日中の最高気温も下がり、秋本番。あちらこちらで収穫の風景が広がる。
 渡良瀬川のサケの遡上が気になりだすのも今ごろだ。流域の人たちはよく観察していて、朝夕の散歩がてらに橋の上から水面を眺め、魚影を見つけては散歩仲間どうしで情報を交換する。そういったふれあいが日々の暮らしを彩ってくれる。
 時間があれば太田頭首工に出掛け、魚道を遡上するサケの様子を観察してみるが、昨年はついぞ見かけることがなかった。川を遡上したサケの数自体、少なかったらしいのだが、魚道の構造にも問題があるのだと、これは河川環境や水生生物に詳しい人たちが共有する見解だ。
 先日、テレビ番組で群馬県内にあるダムの魚道が紹介されていた。西毛を流れる神流川の柏木砂防堰堤に設置された魚道は勾配が緩やかで、魚道の壁面にも傾斜が施されている。魚道内の水流は場所によって強弱があるため、推進力の弱い生物でも流れを上ることができるのだと、専門家が説明していた。
 太田頭首工の場合、魚道の入り口が分かりにくく、そこにたどり着けない魚も見かける。柏木堰堤ではこうした課題にも対応し、本流から魚道への筋道をわかりやすくしている。支流にある中ノ沢第一砂防堰堤では、魚道の勾配を緩やかにするため、立体交差の仕組みを採用して長い流路を確保している。知恵と工夫がよく見えるのだ。
 いずれの堰堤も減災を目的につくられている。人間の暮らしを守るために有効な設備だが、そこで暮らす水生生物にとっては上流と下流とを分断する壁として機能していた。魚道の改良は、豊かな自然環境を維持するためには経費と手間とをしっかりかけることが必要なのだと、流域の住民が気づき始めた証しととらえることもできる。
 社会の価値観は常に揺れ動いている。電力の需給バランスが崩れることで発生が予想される大規模停電を回避しようと、九州電力が太陽光発電を出力制御したと、報道があった。
 いったん事故が発生したときの被害規模を考えれば、原子力を使い続けることは難しい。化石燃料由来の火力にも限界がある。再生可能エネルギーの有効活用こそが求められているわけだが、それに見合った仕組みはまだ発展途上の段階。時代の過渡期である。適切な仕組みをつくることは喫緊の課題である。


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