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八重山毎日/2018/8/8 10:05
http://www.y-mainichi.co.jp/news/33956/

歌の心を学び受け継ごう/豊年祭通し八重山の祭りを考える

  八重山地域の一連の豊年祭が5日の祖納(与那国)で終了した。旧暦6月中に挙行しなければならない習わしだからである。四カ字のムラプールなど本紙も写真特集を組んでその熱気を伝えた。余韻いまだ冷めやらないところである。この機会に豊年祭を例に祭りについて考えるのも悪くないだろう。
  ■重要なのはオンプール  
周知の通り、豊年祭は2日間にわたって行われている。オンプールとムラプールである。前者は各集落の御嶽における祈りの儀礼。後者は住民自身が喜びを分かち合い楽しむ場という位置付けである。従って、にぎやかで華やかなのはムラプールだが、祭り本来の意味では実はオンプールが重要であり、後のムラプールは、おまけというと語弊があるかも知れないが、いわば後夜祭のようなものである。
 石垣市のハーリー行事のルーツとされる糸満ハーレー。ことしは異例の開催になった。旧暦5月4日のユッカヌヒーに行われる一連の行事は市内を見下ろす山巓毛(サンティンモウ)における神人(カミンチュ)の御願(ウグヮン)で始まる。その後、爬竜船競漕へと移る。ところが、ことしは台風6号の影響で御願は6月17日に予定通り挙行されたが、競漕は24日に延期されたのである(6月21日付け、沖縄タイムス地域版)。八重山の豊年祭に置き換えればオンプールが御願で競漕がムラプールである。いかに御願が重要であるかである。
  ■大事に継承したい歌たち
 いまひとつ、祭りで祈りと同じくらい重要なのに歌がある。祭りに歌はつきものだ。なぜか。祭りで歌われる歌には村の成り立ちや祭りそのものの意味が読み込まれているからである。
 新川の「フナーブシ」、大浜の「あがり節」はそうした重要な歌にあたる。前者は農業と星の関係を表現、後者ははるか東にあるニライカナイから豊穣がもたらされるよう歌う。こうした重要な歌はしっかりと後世に受け継がれなくてはならない。
 ちなみに糸満ハーレーでは同行事の起源を歌った「ハーレー歌」がしっかり継承されていないとの指摘を受け10年前から関連行事として「糸満ハーレー歌大会」なるものを開催している。幼児から一般まで練習を積み自慢のノドを競い合い継承している。八重山の豊年祭にも多いに参考になると思われる。毎年秋に行われる「トゥバラーマ大会」に向けて勉強会が行われている。豊年祭の歌も同様に勉強してはどうか。一つの提案である。
  ■時代とともに変容する祭り
 ところで、豊年祭は読んで字のごとく本来は1年の豊作を神に感謝し来年もより一層の豊穣をと祈る祭りである。しかし、時代とともに1次産業から2次、3次産業へと社会がシフトするなかで現在ではそれだけではなくなっている。大浜の豊年祭のように製糖会社や農協などの企業、老人介護施設、保育園、新興自治会などの団体がスナイとして出演する例もある。つまり、地域の構成団体が総出演することで地域の絆を確認する祭りへと変容している。
 ともあれ豊年祭の意義深さは子どもから高齢者まで年齢に応じた役割が用意されている点だろう。幼いころからそうした役割を担うことで八重山人としてのアイデンティティーが形成されるのである。


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