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桐生タイムス/2018/7/24 16:05
http://kiryutimes.co.jp/editorial/15039/

臨機応変に対応する

 息苦しいほどの暑い日が続いている。大暑の23日は、桐生市で39・9度と、統計を取り始めて以降の最高気温を記録した。未体験の暑さである。自分のからだの感覚を少しだけ疑い、のどの渇きがなくても定期的に水を飲むなど自衛策を講じたい。
 人と顔を合わせれば、一言目には「暑いですね」と言葉を交わし、お互いの健康を気遣う。メールのやりとりなどにも「おからだご自愛ください」のような一文が書き添えられ、いつもならば決まり文句としてつい受け流してしまいがちな言葉さえ、やさしい心遣いとして妙にこころに浸みたりもする。
 記録的な暑さの中、市内の各所では八坂神社のまつりが執り行われている。昨夏に続き、いくつかのまつりをのぞいてみたのだが、この夏の、まつりを支える地元の若い衆や、町会役員たちの心意気と、それに伴う気苦労は相当なものである。
 参加する子どものたちの健康状態を気遣い、子ども神輿の順路を大幅に短くしたり、思い切って中止にしたり、散水や水分補給の場所を増やしてみたりと、現場で相談を重ねながら、よりよい対処法を探り合っては決断を下していた。
 まつりを通じ、住民どうしの輪を醸成したい、地域を盛り上げたい、子どもたちに楽しい思い出を残してあげたいといった大人の側の思いは強い。先人が培ってきた伝統や、こうした思いを鑑み、それでも今年は特別だからと、これまでにはなかったような決断を下す。後世に伝えたい一つの見識だと思う。
 お年寄りと立ち話をすれば、昔は子どもの数も多くてにぎやかで、まつりも盛り上がったのだと、ついつい過去の話になるのだが、そういった思い出ばなしに耳を傾けてみるのもけっして悪くはない。その地域がどんな場所だったのか、どんな人が住み、どんな店があって、まつりはどんな雰囲気だったのか。地元の歴史に触れる機会が数多くあることも、こうした地域のまつりのよさにほかならない。
 神仏の力を借りて疫病を遠ざけ、無病息災を祈るのが八坂祭典の本義なのだとすれば、暑いときにこそ祈りを捧げるのは、まつり本来の姿でもある。
 大間々祗園まつり、桐生八木節まつりとにぎやかな祭典の季節が続く。西日本豪雨、そして猛暑と、極端な気象の続く夏に祈りの気持ちは強い。まつりへの思いもまた、特別だ。


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