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茨城新聞/2018/7/12 4:05
http://ibarakinews.jp/hp/hpdetail.php?elem=ronsetu&西日本豪雨災害特設ページ【論説】稀勢の里の休場 心身整え再起を願う

西日本豪雨災害特設ページ稀勢の里の休場/心身整え再起を願う

 昨年の初場所で待望の初優勝を飾り、横綱昇進を果たした稀勢の里。19年ぶりの日本出身横綱の誕生に日本中が沸き立った。翌春場所は終盤に負ったけがを押して奇跡の逆転優勝を遂げ、さらなる感動と歓喜をもたらした。相撲界をリードするモンゴル勢にくさびを打ち込み、ファンの期待は高まるばかりだった。一方で、そのけがが相撲人生を暗転させた。8場所連続の休場に追い込まれ、来場所は進退を懸けての土俵となりそうだ。けがは相当深刻だったのであろう。長く土俵を離れ、相撲勘や自信といった面でも影を落とす。32歳。けがを克服できるのなら、十分稽古を積んで心身を整え、再起を果たしてもらいたい。
  相撲に限らず、スポーツ界ではけがが選手生命に深刻な打撃を与えた例は数限りない。一線から退く人がいれば、治療により再起を果たす選手もいる。稀勢の里が痛めたのは左大胸筋。武器の左おっつけが威力を発揮できない状況に追い込まれた。今場所の休場について、稀勢の里は「必死に調整してきたが、うまく進まず休場を決めた。相撲の感覚、筋力もだいぶ良くなってきた」と話した。けが、相撲勘ともにまだ万全ではないことは認めるところだが、再起へ向けた思いは強いことであろう。
  稀勢の里は負傷した昨年春場所以降も5月の夏場所、7月の名古屋場所と出場を強行。けがが完治しないまま出場したため成績は振るわず、夏場所は11日目、名古屋場所は6日目から休場した。名古屋では足の負傷も加わった。
  「春場所の負傷後、無理に出場せずに治療に専念すべきだった」との声は今もある。日本出身横綱の活躍にファンの期待が高まり、横綱としての強い責任感が出場という決断を導いたのであろう。角界を思ってのことであり、責めるのは酷な面もある。ただ名古屋後は6場所連続で全休が続き、その代償は大きかった。昨年の夏場所で途中休場を決めた際、ある親方は「無理を続ければ致命傷になる。治らないなら何場所休んでもいい。彼は角界の宝だ」と訴えた。早めの対応で治るけがであったのなら、悔いの残る出場判断だったかもしれない。
  「角界の宝」として再起できるのか。現時点で大事なのは、過去の判断より来場所に向けて心と体を整えられるかだ。けがの具合は当人しか分からない点もある。稽古で補えられるのなら、9月までの2カ月間、悔いが残らぬよう鍛錬してもらいたい。
  横綱に昇進する前は、肝心な場面や序盤で取りこぼすことが多く、ハートの弱さを指摘されることもあった。横綱昇進、奇跡の逆転優勝を見れば、たくましさは十分備わっていると思われる。ただ、長く土俵を離れてしまっているだけに、相撲勘、身体能力、自信の面では不安を払拭(ふっしょく)できない点があろう。横綱や大関など強い相手とも稽古を重ね、こうした不安を克服してもらいたい。
  稀勢の里は今場所休場を決めた際に「手応えはつかめた。左(からの攻め)は自然に出るようになった。あとは質を上げていくだけ。しっかりと万全にやりたい」と語っている。この言葉を信じたい。あの雄姿が帰ってくることは多くのファンの願いだ。来場所は出場すればプレッシャーとの戦いにもなろうが、土俵の上では余計な負荷は忘れ、伸び伸びと思う存分、自分の相撲を取ってもらいたい。
 


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