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デーリー東北/2018/6/14 0:05
http://www.daily-tohoku.co.jp/jihyo/jihyo.html?袴田さん即時抗告審/中途半端な取り消し決定(6月14日)

袴田さん即時抗告審/中途半端な取り消し決定

 1966年に静岡県のみそ製造会社専務一家4人が殺害された強盗殺人事件で死刑が確定した袴田巌さんの第2次再審請求を巡る即時抗告審で、東京高裁が静岡地裁の再審開始の判断を取り消す決定をした。
 検察側の有罪主張を支持する内容で、刑事裁判のやり直しは認めないが、袴田さんの釈放は維持するとの結論。良く言えば検察・弁護双方へ配慮したものだが、悪く言えば中途半端だ。
 無実を主張する弁護側は最高裁へ特別抗告をする構えであり、最高裁が広く納得を得られる決着を図るよう期待したい。
 66年、静岡県警に逮捕された袴田さんは自白をした。公判では否認を続けたが、みそ工場のタンクから血痕が付いたシャツなど5点の衣類が見つかり、鑑定の結果、その血液型が袴田さんや被害者らと一致するなどとして80年の最高裁判決で死刑が確定した。
 弁護側が行った第1次再審請求は最高裁の棄却決定で終わったが、弁護側は2008年、第2次請求を起こし、14年に静岡地裁が再審開始を決定、袴田さんは釈放された。
 静岡地裁は5点の衣類について弁護側が提出したDNA型鑑定に基づき、付着した血痕は袴田さん以外のものである可能性を認定、これを再審開始の有力根拠とした。東京高裁の審理で最も大きな争点となったのはDNA型鑑定の信用性だった。今回の決定は鑑定について「手法の科学的原理や有用性に深刻な疑問があり、結果は信用できない」と結論付けた。
 決定文の内容は鑑定の当否を争う訴訟の判決のようだ。しかし、再審請求は新旧証拠を総合的に判断し、確定判決の根拠が揺らぐかどうかを判断するもので、単なる鑑定裁判とは違う。
 即時抗告審では、警察がないとしてきた袴田さんの取り調べ録音テープが検察側から開示された。弁護側からは、弁護人との接見が盗聴されたとする新証拠も提出されるなどしている。
 これらの新証拠に基づき、衣類に付いた血痕の色や取り調べ状況などの新たな争点が浮上したが、それらの証拠全体を新鮮な目で多角的に見直す姿勢がもっと欲しかった。今後、冤罪(えんざい)の疑惑を招かないような捜査手法の見直しを強く求めたい。
 現行法には再審に関する条文が少ない。証拠開示ルールなどの規定がなく、定める必要性が指摘されている。海外には再審開始決定に対する検察の異議申し立てを制限する規定を置く国もある。この事件を機に再審を巡る論議を期待したい。


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