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桐生タイムス/2018/5/15 16:05
http://kiryutimes.co.jp/editorial/14887/

マーケットのつながり

 気温20度前後、吹く風は心地よく、気持ちのいい季節。週末や休日には、まちなかを歩く人の数も増え、寂しかった冬季に比べ、にぎやかな気配である。
 4、5月とイベントを訪れる機会が多かった。小さな商いの集積したマーケットをのぞいてみれば、店主が自分で栽培した野菜や加工食品、手づくりのパンに菓子、衣料品や小物類など、暮らしを彩るものばかり。
 つくり手であり、売り手でもある店主とあいさつを交わし、気になる品物を手にとっては手ざわりや重さ、大きさ、香り、色具合、使い勝手などを確認し、製作にまつわるつくり手の思いなどに耳を傾けてみたりする。そうでなくても気になる商品なのに、話を聞いてしまうとさらに放っておけなくなってしまい、ついつい買い求めてしまうケースも少なくない。
 そうしたマーケットに出店している人たちのものづくりのレベルの高さに驚かされることが最近は本当に多い。例えば野菜ひとつとってみても、化学肥料を使わず、堆肥づくりから始めて土をつくり、耕して種をまき、雑草を取り、こまめに世話をしてようやく収穫したという野菜は、いかにももぎたての風情でみずみずしくおいしそう。
 さらに話し込めば、じつは赤城山麓に家族で農園を営んでおり、インターネットなどを介して、すでに固定客がついているのだという。農業を商売にした立派な個人事業主である。
 イベントに出店するのは、おいしい野菜を言葉でもアピールしたいから。野菜を手にした客の反応が見たいからだという。
 自動車の修理や住まいの改修などでは、使用した製品の単価に加え、技術料などもまた、こまやかに示される場合が多い。
 それに比べ、農家のような個人事業主が手間と労力をどれだけ費やして作物をつくっても、その価値を買い手に伝えるのは難しい。つくり手がマーケットに出店する意義は、対話を通して客側にものの価値を直接伝えることにもあるのだと、まちなかのイベントが教えてくれる。
 この国の労働人口に対する個人事業主の割合は年々低下し、現在は1割程度だという。サラリーマンでなくても、たしかな技術や知恵をもった個人事業主がものをつくり、かけた労力や技術に見合った価格で取引される。そんな関係性を支える方向へと広がりを見せるイベントに、可能性を感じるのだ。


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