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神戸新聞/2018/3/14 6:05
http://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/201803/0011065596.shtml

大崎事件/再審開始に時間をかけず

 鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった大崎事件で、福岡高裁宮崎支部は、殺人罪などで服役した原口アヤ子さんの再審開始を認める決定をした。共犯とされた元夫(故人)に対する裁判のやり直しも認めた。
 今回は、90歳で入院中の原口さんの健康を心配した弁護団が一刻も早い結論を求めた。高裁支部は約8カ月のスピード審理で応え、検察側の即時抗告を棄却した。
 これで3度目の再審開始決定である。検察は司法判断と真摯(しんし)に向き合うべきだ。最高裁への特別抗告で時間を費やさず、速やかに再審を実現しなければならない。
 事件では、遺体で見つかった男性の親族4人が殺人や死体遺棄容疑で逮捕され、有罪が確定した。男性の義姉である原口さんは当初から全面否認し、無罪を主張して最高裁まで争った。懲役10年が確定し、出所後は3度にわたる再審請求に20年以上の歳月を費やしてきた。
 高裁支部が重視したのは、「死因は転落事故などによる出血性ショックの可能性が高い」とする法医学鑑定だ。タオルで首を絞めて殺したとした確定判決の矛盾に焦点を当て、弁護団が新証拠と提出した新鑑定を決定理由の根幹に位置付けた。
 再審開始を認めた昨年6月の鹿児島地裁決定は、弁護側が提出した供述内容の心理鑑定を評価し、自白の信用性を否定した。高裁支部は心理鑑定の証拠価値を認めなかったものの、地裁とは別の観点から、法医学鑑定に基づき「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」と認めた。
 有罪の根拠とされてきた自白への疑義も改めて突き付けられた。高裁支部も、親族の供述が事件の核心部分で大きく変遷している点を疑問視した。自白偏重の捜査が冤罪(えんざい)を生んできた構図がまたも露呈したといえる。
 最近の再審請求は、弁護団による「新証拠」が自白の信用性を否定するケースが続いている。熊本県で男性が刺殺された松橋事件や滋賀県東近江市の病院であった男性患者死亡でも自白が事実に反すると判断された。
 検察当局は、自白に依拠した捜査手法に対する厳しい警告と受け止めなければならない。


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