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南日本新聞/2018/3/13 8:05
http://373news.com//_column/syasetu.php?storyid=91071

大崎事件/速やかに再審の扉開け

 第1次再審請求審の鹿児島地裁から数えて3度目の再審開始決定である。検察側は真摯(しんし)に受け止め速やかに再審の扉を開くべきだ。  大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった大崎事件の第3次再審請求即時抗告審で福岡高裁宮崎支部は、昨年6月の鹿児島地裁決定に続き、殺人罪などで服役した原口アヤ子さんの再審開始を認める決定をした。  高裁は男性の死因について「事故死の可能性」に言及し、共犯とされた原口さんの元夫(故人)についても再審開始を認めた。  原口さんは90歳の高齢で、昨年11月から入院している。検察側は反論があるなら最高裁へ特別抗告せず、公判で迅速、適正な審理を尽くしてもらいたい。  確定判決で原口さんは、元夫らと共謀して義弟をタオルで絞殺し、牛小屋に遺棄したとされる。主犯とされた原口さんは一貫して否認したが、上訴を棄却され満期服役した。  争点の一つは第3次請求で弁護団が提出した法医学鑑定だった。解剖写真を鑑定し、「遺体に強く現れるはずの死斑が認められない」として絞殺を否定した。  高裁はこの鑑定を新証拠と認め、死因は転落事故による出血死だった可能性があるとした。殺人事件という前提は根拠を欠き、「確定判決の事実認定に合理的な疑いが生じた」と結論づけた。  殺人事件そのものの存在を疑う極めて重大な指摘である。  高裁は有罪の決め手となった元夫らの殺害に関する自白について「核心部分が変遷し、鑑定とも整合しない」として「信用できない」とした。  自白頼みの捜査が冤罪(えんざい)につながる構図がまたしても露見した形だ。初めから殺人事件と決めつけた捜査が行われていなかったか、という疑問も生じる。  弁護側は、知的障害のある共犯者の自白を支えていた義妹の供述について「不自然で体験に基づかない可能性が高い」という心理鑑定も新証拠として提出した。  昨年の地裁決定は、この心理鑑定を高く評価したが、高裁は「手法も内容も不合理」として証拠価値を認めなかった。  供述心理鑑定をどう評価するかについては、判断が分かれる結果になったといえる。  原口さんは、入院先の病院で再審開始決定の知らせを聞いた。逮捕から40年近くが過ぎ、3度にわたる再審請求に20年以上を費やしている。  もっと早く再審開始を判断できなかったのか。失われた歳月の重みもあらためて考えたい。


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