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高知新聞/2017/10/12 8:05
http://www.kochinews.co.jp/article/131578/

日産と神戸製鋼/ものづくりの威信どこに

 工業製品の安全に関わる「偽装」がまたしても大手メーカーで発覚した。日産自動車と神戸製鋼所の2社が相次いで公表した。
 日産は、新車の出荷前の検査を資格のない従業員に担当させていた。有資格者が実施したかのように検査記録を偽っていた疑いもある。
 神戸製鋼は、顧客に約束した強度などを満たさないアルミ・銅製品などを出荷していた。やはり検査証明書のデータを改ざんしていた。
 メーカーにとって製品の安全性は生命線であるはずだ。特に両社は歴史もある名門メーカーであり、安全性や法令順守では他社のお手本になるべき存在といえる。
 にもかかわらず組織的ともいえる不適切行為を重ねていた。ものづくり企業としての威信はどこに消えたのか。残念でならない。
 2社の問題の実態や影響はまだ不明な点が多い。利用者の不安も広がっており、詳しい情報開示や安全性の確認が急がれる。
 新車は本来、安全基準を満たしているかどうか1台ずつ車検場で検査を受けなければならない。しかし、効率が悪いため、メーカーの責任で車検に代わる最終検査を行う制度が設けられている。
 条件となるのが社内資格を持つ技術者による検査だ。これを無資格者が行うようでは制度の根幹が揺らぐことになる。
 日産の無資格検査は国内5工場で判明している。利用者が受ける影響の大きさは全38車種、計約116万台がリコール(無料の回収・修理)対象になったことからも明らかだ。
 同社は昨年、燃費性能データの偽装で経営が悪化した三菱自動車を傘下に収めた。だが、自らの問題は改めなかったことになる。その企業体質は厳しく追及されるべきだ。
 神戸製鋼の行為はさらに深刻といえよう。影響が他メーカーの製品に広く及ぶ恐れがある。
 アルミは自動車や鉄道車両、航空機にも多用されている。問題のアルミの納入先は約200社にも上り、ロケットや防衛関連製品などにも使われているという。
 メーカーとして情報開示の在り方も疑問だ。同社は改ざんを8月に把握していたにもかかわらず、今月8日まで公表しなかった。
 納入先への説明を優先させたと釈明しているが、順番が違うのではないか。安全上のリスクを最も負うのは同社製品を使って車両や旅客機などを造るメーカーではない。それを利用する一般の人々だ。
 国内では数年来、名門企業の不祥事が相次いでいる。共通するのは、著しい消費者軽視の姿勢だ。
 東芝や三菱自動車の問題でも、利益至上主義や、ゆがんだ上意下達の経営体制が取り沙汰された。国際競争の激化などがあるにしても、ものづくり企業にはなくしてはならないものがあるはずだ。
 このままでは、品質の高さや信頼性が売りの日本製品全体の信用が失われかねない。


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