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佐賀新聞/2017/10/2 6:05
http://www.saga-s.co.jp/column/ronsetsu/467971

ヒアリ対策

 毒を持ち、攻撃性の強い外来種のヒアリが福岡市の博多港など国内各地で見つかっている。9月18日までに11都府県で19例確認された。環境省は「国内では未定着」との見方を強めているが、物流がある以上はヒアリ侵入の脅威が続く。水際対策を徹底したい。
 ヒアリの原産地は南米。1930年代、米国に入り込み、東南地域に定着し80年代には西海岸にも広がった。天敵がおらず、餌の植物も豊富なため爆発的に増えた。21世紀に入り、オーストラリアや台湾、中国でも繁殖が確認された。日本の主要な貿易相手が軒並みヒアリに汚染された。
 ヒアリが国内で初めて見つかったのは今年5月。九州では福岡市、大分県中津市、北九州市で4例ある。
 九州で最初に見つかったのは7月の博多港。続いて大分県中津市の運送事業者敷地で見つかった。中国・広東省の港を出た貨物船から福岡県北九州市の北九州港に陸揚げされ、陸路で運ばれた貨物コンテナの中で発見された。港だけでなく、陸揚げ後の移送先で繁殖する可能性を示した例だ。
 環境省は8月から、水際防除の柱としてヒアリ定着国からの定期コンテナがある、伊万里市の伊万里港を含む全国68港湾で生息調査をしている。
 佐賀県内での確認例はない。これまでに県は対策として各市町や保健福祉事務所の担当者を交えて連絡会議を開き、情報交換を続けている。国土交通省は伊万里港で巣を作れないように路面の亀裂を修復した。
 物流コンテナ基地となっている鳥栖市では、国や県に内陸部についての対策予定がなかったため、市独自に調査した。ほとんどが中国から博多港を経て運ばれたものだった。国内の確認例の多くが中国からのコンテナで、県内でいつ確認されても不思議ではない。
 米国では毎年、巨額の経済的損失を被り、刺されて死亡する人も出た。全50州のうち14州に生息。米食品医薬品局(FDA)はヒアリによる農作物被害や、人的被害に伴う医療費などで年間約50億ドル(約5600億円)の経済損失が出ていると推計している。
 駆除に成功したのはニュージーランド。01年の発見以来、徹底的にアリ塚を駆除し、半径2キロの範囲内でアリが巣を作る恐れのある鉢植えや土砂などの移動を制限した。粘り強い対策で政府は09年に根絶を宣言している。
 いったん侵入を許してしまえば、根絶が難しいことは世界各地の例が示している。国内では東北地方南部以南は気温や降水量がヒアリの生息に適していて、定着可能とされる。私たちは侵入を許すかどうか岐路に立っている。特に関係者には正確な知識による万全の対策を要望したい。(高井誠)


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