main menu
サイト内検索
ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

新規登録
OpenIDログイン

OpenIDを入力

mixi Yahoo! JAPAN Google BIGLOBE はてな livedoor エキサイト docomo ID

ツッCOM

切り抜き詳細

茨城新聞/2017/7/17 6:05
http://ibarakinews.jp/hp/hpdetail.php?elem=ronsetu&【論説】海の日 環境保全の努力強化を

海の日/環境保全の努力強化を

 17日は「海の日」だ。海の恩恵に感謝することが趣旨の一つなのだが、今、さまざまな恵みをもたらしてくれる海の環境は深刻な危機に直面している。この日を、海の環境を守ることの大切さを心に刻むきっかけとしたい。
  海が直面する危機の一つは、乱獲による漁業資源の減少だ。国連食糧農業機関(FAO)によれば、過剰な漁獲の状態にある資源の割合は1974年には10%だったが、2013年には31%に増加した。漁獲量を増やす余地がある資源は約10%でしかない。
  日本沿岸でも、スケトウダラやホッケ、イカナゴ、スルメイカ、キンメダイ、トラフグなど日本人になじみの深い資源が、低レベルに落ち込んでいる。
  太平洋クロマグロは、絶滅の恐れがある種とされるまでに減っているのだが、日本の資源保護の取り組みが遅れ、昨年の国際会議で厳しく批判された。しかも国内の漁業者による大量の未報告や違法漁業が横行していることも発覚した。
  強力な罰則を伴う漁獲規制の導入が、海の恵みを守る上で急務だ。
  乱獲と並んで近年、国際的な対策が求められているものに、海のプラスチックごみ問題がある。毎年、世界の海に流れ込むプラスチックごみの量は800万〜1000万トンにも上るという。
  海を漂う間に壊れて小さくなった「マイクロプラスチック」と呼ばれる粒子の汚染が極域や深海にまで広がり、魚や海鳥の体内に取り込まれていることも分かってきた。
  ペットボトルやレジ袋など、大量のプラスチック製品を日常的に使い捨てにしている日本でも、海ごみ対策として消費量や排出量の削減に取り組まねばならない。
  海の環境を考える上では、化石燃料から出る大量の二酸化炭素(CO2)が引き起こす環境問題も忘れてはならない。
  地球温暖化によって海水温度が高くなることで起こるサンゴの白化は、日本の南西諸島を含めた世界各国で深刻化しているし、温暖化の影響で取れる魚の種類や量が大きく変わってきていることが報告されている。
  大量のCO2が海に溶け込むと、海水の酸性度が高くなる「海洋酸性化」現象が起こる。酸性化が進むと、サンゴや貝、プランクトンなどが殻を作れなくなり、海の生態系に大きな影響が出ると懸念されている。
  海の持続可能な利用の実現は、15年に採択された国連の「持続可能な開発目標(SDGS)」の一つになっている。その実現の方策を探ろうと、6月初め、国連で「海洋会議」が開かれ、多くの国の首脳や閣僚が出席した。だが、日本からの閣僚の出席はなく、会議での発言も形式的なものにとどまった。
  海洋国家を自任しながら、日本政府がこの重要な会議に、おざなりの対応しか取らなかったことは受け入れがたい。
  日本では07年に施行された海洋基本法によって、総合海洋政策本部が設置され、海洋基本計画も定められた。だが、海洋本部は各省庁の寄せ集めで、海洋基本計画でも海の環境保全は二の次に置かれている。
  現在、改定作業が進んでいる基本計画中に、海の環境保全を大きな柱として位置づけ、各省庁の利害を超えて、対策実現に取り組む司令塔をつくることが重要だ。
 


コメント一覧


 

 

©太陽と風と水, 2011/ info@3coco.org  本サイトについて