main menu
サイト内検索
ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

新規登録
OpenIDログイン

OpenIDを入力

mixi Yahoo! JAPAN Google BIGLOBE はてな livedoor エキサイト docomo ID

ツッCOM

切り抜き詳細

陸奥新報/2017/7/15 10:05
http://www.mutusinpou.co.jp/index.php?cat=2&田んぼアート25年「発想力生かし村内経済活性化を」

田んぼアート25年「発想力生かし村内経済活性化を」

 田舎館村の名を国内に知らせるだけでなく、国内外の賞も受けている田んぼアートは、1993年に「稲文字」としてスタートしてから、今年でちょうど25回目となる。役場隣にあるメインの第1会場では今年の題材「ヤマタノオロチとスサノオノミコト」がくっきりと浮かび上がり、夏の行楽シーズンを前に見頃を迎えた。
 もともと国の史跡に指定される弥生時代の水田跡「垂柳遺跡」があり、わが国の稲作文化を考える上で重要な地域であることから、村が「北方稲作繁栄の地」を掲げて始めたのが田んぼアートだ。当初は単色の岩木山と「稲文化のむら いなかだて」の文字を配した単純な図柄だったが、農作物というイメージしかない稲で田んぼに絵や文字を記そうという発想の斬新さは大きな注目を浴びた。
 2001年まで同じ図柄を続けてきたが、転機になったのは10年目を記念した「モナリザ」。有名なレオナルド・ダビンチの名画をモチーフにしたことで「田んぼアート」と呼ばれるようになった。以降は色の異なる稲の数を増やしたり、図柄も展望所からの見え方を考慮して遠近法を用いたりと、年々完成度を高めてきた。今年の第1会場も7色13種の稲を使って、繊細で躍動感のある作品に仕上げられている。
 いまや田んぼアートは全国各地で制作されるようになった。これまで「名所や名物なんて何もない」と思っていた地域にとって、どこにでもある田んぼに絵を描く取り組みは、目からうろこが落ちるようなものだっただろう。田舎館村もかつては、垂柳遺跡はあると言っても、弘前城を有する弘前市などの周辺市町村と比較し、観光名所に乏しかった。
 主産業の農業を観光に活用しようとしても、観光果樹園や体験型ファームステイなどが一般的。そういう中で田んぼを鑑賞してもらおうという画期的な発想を形にした。知名度は年々上昇し、人口8000人ほどの村は、田んぼアートだけで村民の4倍以上の観光客を受け入れるまでになった。
 観光の活性化には現有資源の磨き上げや新たに作りだす手法などがあるが、田舎館村は弥生時代から稲作文化を受け継いできた誇りを資源と捉えた。その結果、米どころとして認知されるだけでなく、村内外から多くの人が参加する田植え体験ツアーを通じて農業に関心を持たせる機会になるほか、植物を使った巨大な芸術は国際観光振興にも有効だろう。
 着実に進化する田んぼアート。しかし、民間企業による関連商品の開発や田んぼアート商店街設置などはあるが、インバウンド対策などを考えると、まだまだ不十分。四半世紀を機に経済活性化に向けた新たな施策を打ち出したい。田んぼアートを成功させた村民たちには、豊かな発想力と行動力があるはずだ。


コメント一覧


 

 

©太陽と風と水, 2011/ info@3coco.org  本サイトについて